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【6月8日の香港市場】
2015.06.08 18:09
主要指数はまちまち。ハンセン数は3日ぶりに小反発し、前営業日比0.20%高の2万7316.28ポイント。H株指数は大幅に反発し、1.43%高の1万4113.98ポイント。レッドチップ指数は3日続落し、0.54%安の5072.66ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末に比べ約5%減少し、概算で1510億9500万HKドル。「港股通」(上海市場からの香港株投資)は8億9600万元の買い越しだった。
先週末のニューヨーク市場は、米雇用統計の改善で利上げへの警戒感が高まり、ダウ平均が続落。これを受け週明けの香港市場の地合いは悪化。香港ドルの金利が米国の利上げに連動する仕組みであることから、香港地場系の銘柄が総じて軟調だった。一方、上海総合指数が後場で5100ポイントを抜いたことを追い風に、本土系の大型株は堅調だった。ただ、世界的に金融市場が不安定なこともあり、商いはやや閑散だった。5月の中国の主要統計が控えていることも、手控え感につながったもようだ。
ハンセン指数の構成銘柄では、本土系金融株がそろって反発。交通銀行(03328.HK)は民間資本を誘致する混合所有制改革の試験行に選ばれたとの報道を手がかりに上昇率1位の7.94%高。上海市の復星グループやテンセント(00700.HK)と交渉中とのニュースも流れている。中国銀行(03988.HK)は混合所有制改革の次の候補と報道され、同2位の3.68%高。そのほかの国有銀行株も買われ、中国建設銀行(00939.HK)が1.28%高、中国工商銀行(01398.HK)が1.05%高だった。先週末は軟調だった石油株も買い戻され、中国石油化工(00386.HK)が1.67%高、中国石油天然気(00857.HK)が1.23%高、中国海洋石油(00883.HK)が0.34%高。米雇用統計の改善を受けて原油相場が反発したことを好感した。中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)は楽視網信息技術北京(300104.SZ)との提携を材料に1.36%高だった。
一方、ディフェンシブな消費関連株の下げが目立ち、蒙牛乳業(02319.HK)が5.34%安、中国旺旺(00151.HK)が3.92%安、康師傅(00322.HK)が3.26%安となり、下落率1~3位に並んだ。東亜銀行(00023.HK)は三井住友銀行を割当先とする増資について手続きに瑕疵があったと裁判所に判断されて同4位の2.67%安。このほか香港地場系銘柄の下げが目立った。
このほかの銘柄では、中国北車を吸収合併して約1カ月ぶりに売買を再開した中国中車(01766.HK)が4.53%高だった。(中国部・千原)
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