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【6月4日の香港市場】
2015.06.04 17:55
主要指数はまちまち。ハンセン指数は前日比0.38%安の2万7551.89ポイント、レッドチップ指数は0.87%安の5137.67ポイントと、いずれも反落。H株指数は3日ぶりに小反発し、0.08%高の1万4127.01ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約30%増加し、概算で1952億3000万HKドル。「港股通」(上海市場からの香港株投資)は3億6400万元の買い越しだった。
前日のニューヨーク市場は、欧州中央銀行(ECB)総裁が金融緩和継続の姿勢を示したことを好感し、ダウ平均が反発した。外部環境はやや好転したが、米雇用統計の発表を控えており、香港の主要指数は前日終値付近で寄り付くと、朝方から小幅高で推移した。だが、上海総合指数が大幅に下落すると、香港市場の地合いも悪化。主要指数は下げに転じて前場を終了した。上海市場は後場寄り後に急落したが、その後は下げ幅を縮め、上げに転じて終了。香港市場でも中国本土系の大型株が買い戻された。ハンセン指数は後場でプラスに切り返す場面もあったが、香港系の銘柄などが重荷となり、小幅安で大引け。H株指数は下落した構成銘柄の方が多かったものの、主力の金融株に支えられ、小幅高で終了した。
ハンセン指数の構成銘柄では、香港地場系銘柄の下げが目立った。なかでも事業再編が終了した長江グループの2銘柄が大幅安。長江地産(01113.HK)がアナリストの買い推奨が相次いだにもかかわらず5.46%安だったほか、長江和記(00001.HK)も3.13%安となり、下落率1~2位に並んだ。新鴻基地産(00016.HK)が同4位の1.79%安、恒隆地産(00101.HK)が同6位の1.62%安。米ドルが利上げすれば、香港ドルの金利も連動して上昇することが嫌気されたもようだ。中東呼吸器症候群(MERS)流行への警戒感から、国泰航空(00293.HK)が同5位の1.63%安。昨日は堅調だった恒安国際(01044.HK)が反落し、本日は同3位の1.90%安。原油相場の下落を受け、中国海洋石油(00883.HK)が1.48%安だった。
一方、上海市場の急落で一時は下げた銀行株が買い戻された。交通銀行(03328.HK)が上昇率1位の5.50%高だったほか、中国建設銀行(00939.HK)が1.54%高、中国銀行(03988.HK)が0.96%高。銀行に民間資本を誘致する混合所有制改革のプランが今月中にも発表されるとの報道が流れ、これも材料視されたもようだ。昨日まで続落していたカジノ株が反発し、サンズチャイナ(01928.HK)が上昇率2位の4.74%高、銀河娯楽(00027.HK)が同3位の3.29%高。また、昨日の下落率2位だった利豊(00494.HK)が反発し、本日は上昇率4位の2.13%高。本土系不動産株もそろって堅調だった。
そのほかの銘柄では、BYD(01211.HK)が8.80%高。リチウム電池の生産拡充や新エネルギー車の研究開発を目的に、A株増資で資金調達する計画を明らかにし、これが材料視された。阿里巴巴影業(01060.HK)は増資計画を発表し、希薄化懸念から5.80%安。金山軟件(03888.HK)も増資計画を明らかにし、3.41%安だった。(中国部・千原)
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