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【6月4日の中国本土市場】
2015.06.04 17:01
主要指数は上海A株を除いて下落。上海市場は上海総合指数が前日比0.75%高の4947.10ポイント、A株指数が0.76%高の5180.26ポイントと、小幅ながらも反発した。一方でB株指数は0.24%安の531.32ポイントと続落。深セン市場はA株指数が5営業日ぶりに反落し、0.58%安の3164.40ポイント。B株指数は0.27%安の1597.35ポイントと、小幅に続落した。両市場の売買代金(速報値)は前日とほぼ変わらず、概算で1兆9861億元だった。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は2億6000万元の売り越しに転じた。
本土市場は大荒れの展開となった。前場の上海総合指数は4900ポイントを挟んだ不安定な値動きとなり、前引けにかけて一本調子で下落。そして後場の初めで暴落し、一時的に4650ポイント割れまで後退した。しかし、ここで底打ちすると、その後は急ピッチに下げ幅を縮小。取引終了間際にかけて再び上げに転じると、一気に高値引けし、5000ポイントの大台突破を視野に入れた。日中値幅が300ポイントに達するほどボラティリティが非常に大きい一日となり、両市場全体では半分以上の銘柄が下落した。下落の背景として、◆足元の低調な経済指標と株式市場の過熱感、◆MSCI指数のA株組み入れ見送りの観測、◆一部証券会社による信用取引からの創業板上場銘柄の除外―――などが挙げられ、主だったテーマ株が調整した。中小型株・成長株の多くも利益確定売りに押された。
一方で大型株が後場半ばから反転し、指数の上昇をけん引した。営業税から増値税への一本化が7月から導入されると伝わり、税負担の軽減が見込めるサービス業大手が上昇。特に金融株が買われ、交通銀行'A'(601328.SS)がストップ高、国金証券(600109.SS)が9.19%高、興業銀行(601166.SS)が5.17%高など。安徽省政府が住宅購入制限策の撤廃に踏み切ったことを受け、信達地産(600657.SS)がストップ高、上海実業発展(600748.SS)が4.12%高など、不動産株が上昇した。このほか、石炭、金属、石油などの大型資源株も好調だった。
なお、B株市場も値下がり数の方が多かった。けん引役となる大型株が乏しく、両指数も戻し切れずに小幅安で大引け。上海B株ではB株改革を手がかりに江蘇新城不動産(900950.SS)がストップ高。大型株の内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)は石炭市況の回復期待から2.55%高となり、指数の下げ幅を縮めた。一方で昨日に続いて上海地場系の不動産株が大幅に調整している。深センB株では深セン中恒華発(200020.SZ)が7.47%高。深セン市の再開発計画が手がかりとなった。(中国部・畦田)
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