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【6月2日の香港市場】
2015.06.02 18:02
主要指数はいずれも反落。ハンセン指数は前日比0.47%安の2万7466.72ポイント、H株指数は0.68%安の1万4201.63ポイント、レッドチップ指数は0.98%安の5176.88ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約11%減少し、概算で1464億8800万HKドル。「港股通」(上海市場からの香港株投資)は7億7900億元の買い越しだった。
前日のニューヨーク市場はダウ平均が3日ぶりに小反発。ただ、ギリシャ債務問題のヤマ場や米雇用統計の発表を控え、様子見ムードが強かった。外部環境が不安定ななか、香港の主要指数は軟調に推移。上海市場は後場から上げ幅を広げたが、香港市場の追い風とはならなかった。商いも先々週以来の低水準だった。
ハンセン指数の構成銘柄では、利豊(00494.HK)が続落し、下落率1位の5.88%安。米国での受注の伸びが鈍化していると指摘するアナリストが投資判断を引き下げ、これが嫌気されたもようだ。昨日は堅調だった本土系不動産株が反落し、華潤置地(01109.HK)が同3位の1.96%安、中国海外発展(00688.HK)が1.73%安。カジノ株は続落し、サンズチャイナ(01928.HK)が1.21%安、銀河娯楽(00027.HK)が1.12%安だった。ハンセン指数への影響が大きなHSBC(00005.HK)は、人員削減計画をめぐる報道やギリシャ問題を背景に続落し、0.40%安だった。一方、神華能源(01088.HK)が続伸し、上昇率1位の2.05%高。石炭の値上げが好感されたもようだ。
そのほかの銘柄では、中聯重科(01157.HK)が12.24%高。環境保護・再生可能エネルギー事業を展開するラドゥナー・アンビエンテに57%出資することで覚書(MOU)を交わし、これが材料視された。広州富力地産(02777.HK)はA株上場計画を再始動すると伝わり、5.34%高だった。中国星集団(00326.HK)は映画制作資金の調達を目的とした増資を発表し、これを手がかりに22.30%高。昨日急騰した瑞東集団(00376.HK)は反落し、2.86%安だった。(中国部・千原)
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