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【6月2日の中国本土市場】
2015.06.02 17:37
主要指数はいずれも大幅に続伸した。上海市場は上海総合指数が前日比1.69%高の4910.52ポイント、A株指数が1.68%高の5141.61ポイント。B株指数は2.72%高の536.09ポイントと、3日連続で上昇した。深セン市場もそろって3日続伸し、A株指数が3.53%高の3170.91ポイント、B株指数が1.07%高の1607.25ポイント。両市場の売買代金は前日比で約9%増加し、概算で1兆9290億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は4億8100万元の買い越しだった。
本土市場は不安定な地合いながらも、後場半ばから買い意欲が強まり、値下がり数は両市場で1割に過ぎなかった。国内景気の減速やIPO(新規公開)による需給悪化、証券当局の政策動向などへの警戒感が続き、ザラ場では何度も利益確定に押される場面がみられた。それでも中国人民銀行(中央銀行)が担保付き補完貸出(PSL)を通じて1兆5000億元に上る流動性を供給したと伝わると、市場は積極的な金融緩和を好感。最終的に買い意欲が勝り、上海総合指数は後場半ばから一本調子で上昇。4営業日ぶりに4900ポイントを回復して高値引けした。
相次ぐ金融緩和で市中金利は低水準。これを受け、鳳凰置業(600716.SS)、上海陸家嘴金融貿易区開発'A'(600663.SS)、迪馬実業(600565.SS)がストップ高となるなど、不動産株が買われた。「シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード」(一帯一路)構想をテーマとする株価指数が導入されると伝わり、関連する建設・交通・設備・資源株などが上昇。中国冶金科工'A'(601618.SS)、江河創建(601886.SS)、寧波三星電気(601567.SS)、中材国際(600970.SS)などがストップ高で引けた。O2O(オンライン・ツー・オフライン)戦略をめぐる政策措置が強まるとの見方から、IT・メディアや流通セクターが好調。ベストテレビ(600637.SS)、用友ネット(600588.SS)、小商品城(600415.SS)などがストップ高となった。
一方で金鉱大手の紫金砿業'A'(601899.SS)が2.92%安。海外鉱山の買収計画で値上がりしていただけに、利益確定売りに押された。信用取引業務の拡大余地が徐々に縮小していることから、東呉証券(601555.SS)が1.84%安、中信証券'A'(600030.SS)が1.50%安など、証券株の一角がさえない。
なお、B株市場はA株に連れ高となった。上海B株では丹化化工(900921.SS)がストップ高。親会社によるA株買い増し計画でA株が急騰し、これに追随した。また、すでにB株改革プランを明らかにしている江蘇新城不動産(900950.SS)もストップ高。深センB株では製造セクターが好調で、南京普天通信(200468.SZ)が9.66%高、瓦房店ベアリング(200706.SZ)が5.47%高、アモイ燦坤実業(200512.SZ)が5.37%高だった。(中国部・畦田)
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