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【5月28日の中国本土市場】
2015.05.28 17:51
主要指数はいずれも急落した。上海市場は上海総合指数が前日比6.50％安の4620.26ポイント、A株指数が6.51％安の4838.53ポイントと、8営業日ぶりに急反落した。B株指数は大幅続落し、5.00％安の483.37ポイント。深セン市場はA株指数が5.52％安の2884.75ポイントと、9日ぶりに下落。B株指数は大幅続落し、3.64％安の1507.65ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べて約15％増加。概算で2兆4206億元に達し、史上最高を更新した。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は売り越しに転じ、売り越し額は31億2500万元に達した。
本土市場は売り一色の様相。値上がり数は1割に届かず、売りが売りを呼ぶ展開となった。もっとも、上海総合指数は前場半ばまで堅調に推移。前日まで7連騰しており、その勢いを引き継いで節目の5000ポイントを試した。しかし、大台目前で腰折れすると、その後は地合いが一変。4900ポイント割れして前場を終えた。そして後場で下げ幅を拡大。特に大引け間際は下げ止まらず、一気に4600ポイント台前半まで後退した。上海総合指数はちょうど一週間前に4500ポイントを抜き、その後急ピッチに上昇してきたが、今日一日で320ポイント以上も調整。下落幅は08年1月後半以来の大きさとなった。
本日の調整については、◆来週の大型IPO（新規公開）にともなう需給悪化、◆中央匯金投資有限公司による保有銀行株の一部売却、◆株式市場への資金流入をめぐる証券当局の監督強化、◆中国人民銀行（中央銀行）による売りオペ実施の憶測、◆資産バブルを警戒する『人民日報』の記事、◆足元の過熱感と5000ポイント回復の失敗による失望感―――など、複数の要因が指摘されている。両市場で500を超える銘柄がストップ安。中国石油化工'A'（600028.SS）が9.38％安、中国石油天然気'A'（601857.SS）が8.61％安など、大型の資源株が急落。中国人寿保険'A'（601628.SS）が6.61％安、中国工商銀行'A'（601398.SS）が5.02安など、大型の金融株も指数の下げ幅を広げた。比較的ディフェンシブな内需セクターも大幅安。医薬メーカーの健康元薬業（600380.SS）は異常取引をめぐる証券当局の調査開始を受け、ストップ安に沈んだ。
こうしたなか、金鉱大手の紫金砿業'A'（601899.SS）は引き続き海外鉱山の買収計画が手がかりとなり、連日のストップ高。IT企業の億陽テレコム（600289.SS）は本日が期末配当の権利付き最終売買日ということもあり、こちらもストップ高で引けた。
B株市場はA株に連れ安となり、値上がりは6銘柄のみ。上海B株では上海市政府系の銘柄が急落し、上海錦江国際トラベル（900929.SS）と上海市北高新（900902.SS）がストップ安、上海オートメーション器具（900928.SS）が9.91％安。一方で江蘇新城不動産（900950.SS）はB株改革が引き続き材料視され、ストップ高となった。（中国部・畦田）
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