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【5月27日の中国本土市場】

2015.05.27 17:47

 両市場の主要指数はいずれもA株が続伸、B株が反落。上海市場は上海総合指数が前日比0.62%高の4941.71ポイント、A株指数が0.63%高の5175.49ポイントと、7日連続で上昇。B株指数は3日ぶりに小反落し、0.22%安の508.82ポイント。深セン市場はA株指数が8日続伸し、1.16%高の3053.60ポイント。B株指数は3日ぶりに反落し、0.46%安の1564.75ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べわずかに減少し、概算で2兆1073億元だった。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は3億4300万元の買い越しとなり、消化率は3%だった。

 上海総合指数が5000ポイントに迫り、高値警戒感が広がった。上海総合指数は朝方から前日終値を挟んで一進一退。後場の中盤から買いがやや優勢となり、7日続伸で引けた。両市場いずれも利益確定売りが広がり、上昇銘柄の方が多かったものの、半数には届かなかった。両市場合計の売買代金は3日連続で2兆元を超過。上海市場だけで1兆元を超え、深セン市場も「深股通」(香港経由の深センA株投資)スタートへの期待から、1兆元近くに上った。英FTSEがA株の新興市場指数への本採用に向け、暫定指数を設けると発表し、海外資金流入への期待が高まった。その一方で大手証券会社が信用取引の保証金率を引き上げると発表し、過熱抑制策への警戒感も強まった。

 上海A株市場では時価総額の大きな二大石油株がそろって買われ、上海総合指数の上昇に寄与した。中国石油天然気'A'(601857.SS)が2.29%高、中国石油化工'A'(600028.SS)が2.01%高。紫金砿業'A'(601899.SS)はA株増資の調達資金でコンゴの鉱山を買収する計画を発表し、ストップ高だった。一方、適格海外機関投資家(QFII)が銀行株の一角を売却し、これが嫌気された。2億8000万株が総額19億1000万元で売却された中国建設銀行'A'(601939.SS)は1.31%安。中国工商銀行'A'(601398.SS)は3億株が総額16億3000万元で売られ、1.28%安だった。また、上海電力(600021.SS)は主要株主の中国電力国際発展(02380.HK)が保有株を売却したことで、2.38%安だった。

 上海B株市場は7割近くの銘柄が下落した。江蘇新城不動産(900950.SS)は本日もストップ高。深セン市場の下落銘柄は全体の6割あまりだった。(中国部・千原)

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