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【5月21日の香港市場】
2015.05.21 18:17
主要指数はそろって値下がり。ハンセン指数は前日比0.22％安の2万7523.72ポイント、レッドチップ指数は0.62％安の5258.82ポイントと、いずれも小幅に続落。H株指数は3日ぶりに反落し、0.72％安の1万4132.16ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約10％減少し、概算で1245億1400万HKドル。「港股通」（上海市場からの香港株投資）は2億2600万元の買い越しだった。
前日のニューヨーク市場はダウ平均が利益確定売りに押されて5日ぶりに小反落。外部環境の悪化に加え、HSBC中国製造業（PMI）が市場予想を下回ったことを受け、香港の主要指数は概ねマイナス圏で推移した。個人投資家の商いが大多数を占める上海市場は、景気対策への期待から上海総合指数が上げ幅を広げ、年初来高値を更新。対照的に、外国人投資家が多い香港市場は、景況感の悪化を素直に受けとめたもようだ。
ハンセン指数の構成銘柄では、通信株がそろって下げ、中国聯合網絡通信（香港）（00762.HK）が下落率1位の3.14％安。中国移動（00941.HK）は前場こそ堅調だったが、後場に入ると前日終値を挟んで一進一退となり、0.19％安で引けた。本土系石油株の一角が軟調で、中国石油天然気（00857.HK）が1.56％安、中国石油化工（00386.HK）が1.01％安。本土系不動産株も続落し、中国海外発展（00688.HK）が0.69％安、華潤置地（01109.HK）が0.40％安。昨日は堅調だった本土系銀株も一角が続落し、中国銀行（03988.HK）が1.14％安、中国工商銀行（01398.HK）が0.44％安だった。
一方、マカオもカジノ株が買い戻され、銀河娯楽（00027.HK）が上昇率1位の4.56％高、サンズチャイナ（01928.HK）が同5位の1.42％高。聯想集団（00992.HK）は昼休みに15年3月本決算を発表。増益率が小幅だったことから、一時は下げに転じたものの、終盤で切り替えし、1.04％高で引けた。
中国遠洋控股（01919.HK）は大型ばら積み貨物船4隻をヴァーレから購入すると発表し、売買を再開。同社のA株がストップ高を付けたことを追い風に、8.63％高だった。この大型ばら積み貨物船の購入で中国遠洋控股と合弁した中海発展（01138.HK）は4.48％高。今回の購入した船舶が安定的な収益源になると、アナリストは指摘している。（中国部・千原）
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