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【5月21日の中国本土市場】
2015.05.21 17:38
主要指数は深センB株を除いて大幅に続伸。上海市場は上海総合指数が前日比1.88%高の4530.16ポイント、A株指数が1.86%高の4742.55ポイントと3日続伸したほか、B株指数は10日連騰し、2.09%高の494.83ポイントだった。深セン市場はA株指数が3.61%高の2838.46ポイントと大幅に4日続伸。一方でB株指数は小幅に反落し、0.19%安の1567.67ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約6%減少し、概算で1兆5221億元だった。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の買越額は20億1200万元で、消化率は16%だった。
本土市場は好地合いとなり、値下がり銘柄は1割に満たなかった。上海総合指数は朝方こそややもたついたが、前場の中盤から上げ幅を拡大。後場初めで昨日に続いて節目の4500ポイントに達した。その後は一旦大台を割り込んだが、取引終了にかけて一本調子で上昇。年初来高値を更新して引けた。4500ポイント台で引けたのは先月27日以来。本日発表された5月のHSBC中国製造業PMIは市場予想を上回る49.1にとどまった。一方で李克強首相は訪問先のブラジルで、今年の経済目標値は十分に達成可能と発言。これにより追加の景気対策の観測が高まり、幅広いセクターが動意付いた。
バイオ・医薬と医療機器が中国政府の定める重点製造業に選ばれたことから、康美薬業(600518.SS)、山東新華医療器械(600587.SS)など、医薬・医療機器株にストップ高が目立った。さらに国有海運大手同士の再編・提携の加速を織り込み、中海コンテナ運輸'A'(601866.SS)、中国遠洋控股'A'(601919.SS)、中海発展'A'(600026.SS)などがストップ高。このほか、中国政府がインターネット高速化に向けた今後3年の発展計画を受け、IT・通信関連のセクターが好調だった。通信設備大手の東方通信'A'(600776.SS)とオンライン教育を手がける鳳凰出版メディア(601928.SS)がいずれもストップ高、さらにIT企業の多い創業板上場の銘柄が幅広く物色された。一方で昨日に続いて証券株が利益確定に押され気味で、招商証券(600999.SS)が1.52%安、方正証券(601901.SS)が0.55%安、太平洋証券(601099.SS)が0.34%安だった。
上海B株は引き続き国有企業改革やB株改革の期待感が支援材料になり、幅広い銘柄が買われた。上海市政府系の上海オートメーション器具(900928.SS)がストップ高。東方通信(900941.SS)が上昇率3位の8.84%高、上海普天郵通科技(900930.SS)が同4位の7.37%高と、両通信設備株も好調だった。一方で深センB株は利益確定売りが目立った。特に康佳集団(200016.SZ)が6.39%安、アモイ燦坤実業(200512.SZ)が5.97%安と、両家電株が下落率1、2位を占めた。こうしたなか、通信設備株は深センB株でも好調で、南京普天通信(200468.SZ)が9.85%高で上昇率2位となった。(中国部・畦田)
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