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【5月20日の中国本土市場】
2015.05.20 17:33
主要指数はそろって上昇。上海市場は上海総合指数が前日比0.65％高の4446.28ポイント、A株指数が0.64％高の4655.55ポイントと続伸したほか、B株指数は9日連騰し、2.38％高の484.70ポイントだった。深セン市場はA株指数が2.03％高の2739.51ポイントと大幅に3日続伸。B株指数は反発し、1.32％高の1570.67ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約16％増加。概算で1兆6221億元に達し、今月最大の大商いとなった。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の買越額は29億3600万元まで増加。消化率も23％に上昇した。
本土市場は約6割の銘柄が値上がりした。上海総合指数は昨日に続いて順調に上げ幅を広げる展開。市場では中国の金融緩和はリーマンショック以来の大規模なものになるとの見方が強まっており、引き続き大型株に買いが入った。本日も政府発表の製造業の発展計画が材料視されたほか、国有企業同士の再編・改革をめぐる思惑も広がり、指数は後場の中盤で4500ポイントを抜いた。もっとも、その後はIPO（新規公開）による需給悪化懸念が重しとなり、指数は上げ幅を急速に縮小。HSBC中国製造業PMI（速報値）の発表を明日に控えてリスク回避の売りもみられ、プラス引けしたものの、大台は大きく下回った。
鉄道設備に続く国有大手同士の合併観測が再燃。造船セクターが物色され、広州広船国際'A'（600685.SS）が8.73％高、船舶重工（601989.SS）が4.70％高、中国船舶（600150.SS）が3.28％高。政府の製造業発展計画が引き続き支援材料となり、製造業の情報化・自動化の関連株が値上がりした。信雅達システム（600571.SS）がストップ高、宏図ハイテク（600122.SS）が8.10％高など。さらに海運大手2社が売買停止となったことで、大規模な再編・買収の観測が浮上。中遠航運（600428.SS）が8.20％高、中海コンテナ運輸'A'（601866.SS）が7.14％高など、ほかの海運株に思惑買いが膨らんだ。一方で証券株に利益確定売りが広がり、国金証券（600109.SS）が2.00％安、海通証券'A'（600837.SS）が1.66％安、西南証券（600369.SS）が1.42％安。
B株市場は引き続き国有企業改革やB株改革への期待感が鮮明で、約9割の銘柄が値上がりした。上海B株では上海市北高新（900902.SS）が7.72％高、上海宝信ソフト（900926.SS）が5.57％高など、上海市政府系の銘柄が堅調。上海オートメーション器具（900928.SS）は同社の再編計画を証券当局が受理したことを手がかりに、ストップ高となった。深センB株では地場系の中小型株が大きく物色された。（中国部・畦田）
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