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【5月15日の香港市場】
2015.05.15 17:55
主要指数はそろって上昇。ハンセン指数は前日比1.96%高の2万7822.28ポイントと大幅に続伸した。H株指数は1.69%高の1万4009.76ポイント、レッドチップ指数は1.05%高の5345.63ポイントと、4日ぶりに上昇。メインボードの売買代金は前日比で約9%増加し、概算で1378億2400万HKドルだった。「港股通」(上海市場からの香港株投資)は4億800万元の買い越しだった。
世界的な国債売りに一服感が漂い始めたほか、欧州中央銀行(ECB)による着実な量的緩和も好感され、前日の欧米株市場は堅調に推移した。外部環境の改善を受け、ハンセン指数は小高くスタート。その後は中国経済の減速感や軟調なA株市場が重しとなり、指数の上げ幅は限られた。それでも後場半ばで一本調子で上昇すると、2万8000ポイントを視野に入れて本日の高値を付けた。その後も堅調に推移し、2万7000ポイント台後半を維持して取引を終えた。「深港通」(深セン・香港ストック・コネクト)が早ければ9月に始まるという消息筋情報が地合い改善につながった。
「深港通」による香港市場の活性化を期待し、香港交易所(00388.HK)がハンセン指数構成銘柄の上昇率2位となる5.00%高。「深港通」によるビジネスチャンスの拡大が想定される香港系証券セクターでは、英皇証券(00717.HK)が9.93%高、海通国際(00665.HK)が6.28%高、耀才証券(01428.HK)が5.70%高など、値上がり銘柄が多かった。香港系不動産株も上昇。近く大規模再編が完了する見込みの長江グループでは、中核企業の和記黄埔(00013.HK)が同3位の4.25%高、長江和記(00001.HK)が同4位の4.07%高。
このほか、中国政府が高速ネット通信網の17年までの整備目標を発表し、中国電信(00728.HK)が3.80%高、中国移動(00941.HK)が3.61%高、中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)が2.02%高と、中国の大手通信三社が堅調だった。メディア株への追い風にもなり、新華文軒(00811.HK)が8.17%高、北青伝媒(01000.HK)が5.23%高、大賀伝媒(08243.HK)が2.81%高。個別ではアパレルメーカーの華鼎集団(03398.HK)が33.33%高。筆頭株主が保有株売却をめぐり交渉中であることが明らかとなり、思惑買いが広がった。
一方でパソコン最大手の聯想集団(00992.HK)が前日買われた反動から、1.74%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位。また、北京市の地場系銘柄の一角がさえず、首都信息(01075.HK)が2.77%安、北京物美商業(01025.HK)が2.94%安、北京北辰実業(00588.HK)が2.87%安、北京建設(00925.HK)が1.29%安。個別では台湾系シューズメーカーの裕元工業(集団)(00551.HK)が2.73%安とさえない。1-3月期で増収増益を確保したものの、一過性の利益を除くと営業減益となっており、これが嫌気された。(中国部・畦田)
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