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【5月15日の中国本土市場】
2015.05.15 17:31
週末を控えた本土市場は、A株が軟調、B株が堅調だった。上海市場は上海総合指数が前日比1.59%安の4308.69ポイント、A株指数が1.61%安の4512.16ポイントと、大幅に反落。B株指数は大幅に6日続伸し、5.55%高の452.57ポイントだった。深セン市場はA株指数が6日ぶりに反落し、0.47%安の2554.24ポイント。B株指数は6日続伸し、0.97%高の1531.47ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約4%減少し、概算で1兆3063億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は買い越しに転じ、買越額は5億9700万元で、消化率は5%だった。
上海総合指数は朝方から下げ幅を広げ、前場の中盤で4300ポイントの大台を割り込んだ。半年足らずに3度の利下げが発表されたうえ、上海銀行間貸出金利(SHIBOR)も低下が続いているが、4月の経済指標の低迷を受け、実体経済の下振れが意識されたもようだ。後場に入ると、下げ幅を縮小。かろうじて終値での4300ポイント割れを回避した。上海市場は石油や金融などの大型株を中心に売られ、下落銘柄は全体の6割近くに上った。深セン市場も主力株が軟調で、下落銘柄の方が多かった。
「中国は経済運営を適切なレンジで維持する能力と自信がある」と李克強首相が発言したと伝わり、景気対策への期待が浮上。上海A株市場では中鉄二局(600528.SS)がストップ高など、建設関連株が堅調。このほか国産ソフトウエア、GPS(全地球測位システム)、情報セキュリティ、電子機器など、国策関連の銘柄の上昇も目立った。一方、二大石油株が下げ、中国石油化工'A'(600028.SS)が3.94%安、中国石油天然気'A'(601857.SS)が2.88%安。経済の下振れに対する警戒感があるもようで、銀行株や保険株も軒並み安だった。
上海B株市場は全面高。B株市場改革や上海市の国有企業再編への期待感が高まっているもようだ。すでにB株の改革を発表した江蘇新城不動産(900950.SS)が連日のストップ高。A株との交換価格やプット価格が高く設定されていることが、買いを誘引した。本日もB株のみを上場している銘柄(純粋B株)の上昇が目立ち、上海匯麗建材(900939.SS)が9.25%高、大化集団大連化工(900951.SS)が9.24%高だった。上海地場系銘柄の上昇も目立ち、上海開開実業(900943.SS)、上海錦江国際酒店発展(900934.SS)、上海中毅達(900906.SS)がストップ高だった。深センB株市場は7割半の銘柄が上昇。ただ、大型の酒造株や自動車株が下げ、深センB株指数の重荷となった。(中国部・千原)
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