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【5月7日の香港市場】

2015.05.07 18:37

 主要指数はそろって下落。ハンセン指数は6日続落し、前日比1.26%安の2万7289.97ポイント。H株指数は1.63%安の1万3768.47ポイント、レッドチップ指数は2.43%安の5256.89ポイントと、いずれも3日続落した。メインボードの売買代金は前日とほぼ同水準の1616億3700万HKドル。「港股通」(上海市場からの香港株投資)は2億5500万元の買い越しだった。

 前日のニューヨーク市場はダウ平均が続落。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が株高への警戒感を示したことが嫌気された。外部環境の悪化に加え、上海総合指数の下げを受けて、本日の香港市場は本土系の幅広い銘柄が下落。主要指数は低く寄り付くと、その後も下げ幅を広げ、本日の安値圏で引けた。

 ハンセン指数の構成銘柄で上昇したのは6銘柄のみ。外国系のAIA(01299.HK)が0.87%高、HSBC(00005.HK)が0.40%高と堅調。そのほかの上昇銘柄も、ほとんどが香港地場系だった。一方、下落銘柄ではレッドチップに該当する海外籍の本土系企業が目立った。時価総額の大きな通信株では、中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)が2.94%安、中国移動(00941.HK)が2.62%安。不動産株では華潤置地(01109.HK)が3.57%安、中国海外発展(00688.HK)が2.20%安。そのほかの下落率の上位も、海外籍の本土系企業が多かった。こうした企業は本土で上場していないものの知名度が高く、先ごろの「港股通」の拡大方針を手がかりに本土市場の投資家に物色されていた。だが、本土市場の地合いが悪化したことで、今度は換金売りに押されるようになったとみられる。

 そのほかの銘柄では、恒輝企業控股(00185.HK)が45.09%高。本土の実業家が新たな筆頭株主となる見込みで、これが材料視された。中国太平(00966.HK)は増資計画を明らかにし、希薄化懸念から3.08%安。金宝宝(01239.HK)は株式分割を材料に69.95%高だった。(中国部・千原)

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