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【5月7日の中国本土市場】
2015.05.07 17:25
主要指数はいずれも3日続落。上海市場は上海総合指数が前日比2.76％安の4112.21ポイント、A株指数が2.76％安の4308.04ポイント、B株指数が2.31％安の391.26ポイントと、いずれも大幅に下げた。深セン市場はA株指数が1.15％安の2280.34ポイント、B株指数が0.96％安の1423.01ポイント。両市場の売買代金は前日比で約2割減少し、概算で9672億元にとどまった。1兆元割れは今年3月27日以来。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は26億4700万元の買い越しで、消化率は21％だった。
本土市場は約6割の銘柄が下落。一昨日から急速に悪化した投資家心理は改善せず、引き続き利益確定売りが膨らんだ。上海総合指数は4200ポイントを割り込んで寄り付くと、その後も軟調に推移。大引けにかけて下げ足を加速し、4100ポイント割れを意識する水準まで後退した。IPO（新規公開）企業の募集にともなう資金凍結により、需給関係は引き続き悪化。証券当局は否定しているものの、印紙税の引き上げ、信用取引の規制強化を含む引き締め策への警戒感も残った。さらに明日の貿易統計を皮切りに中国の経済指標の発表が続くことから、下振れへの懸念も相場の重しとなった。
「シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード」（一帯一路）構想の恩恵が見込まれる建設、建材、鉄鋼、機械設備株などが、本日も利益確定売りに見舞われた。竜元建設（600491.SS）、中国建築（601668.SS）、上海機電'A'（600835.SS）、中国電建（601669.SS）などがストップ安。景気低迷による電力需給の悪化が警戒され、国電電力発展（600795.SS）と上海電力（600021.SS）がストップ安、華電国際電力'A'（600027.SS）が9.00％安など、電力株が大きく調整した。このほか、運輸関連のセクターもほぼ全面安。福建発展高速公路（600033.SS）が9.21％安、海南航空'A'（600221.SS）が7.33％安、上海ポート（600018.SS）が3.94％安などと、調整した。
一方で重機メーカーの中信重工機械（601608.SS）が逆行高。大規模な資産買収計画が手がかりとなり、ストップ高となった。デベロッパーの華麗家族（600503.SS）は増資による事業転換の加速が好感され、同じくストップ高。また、深セン上場の中小型株が全般的に底堅かった。
B株市場もA株に連れ安。上海B株では電力、航空、機械株などの下げがきつく、華電能源（900937.SS）が下落率1位の7.13％安。一方で大型株の内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が1.58％高と堅調だった。深センB株でも電力株が大きく調整し、広東電力（200539.SZ）が3.98％安、南山電力（200037.SZ）が3.90％安で下落率2、3位。もっとも、家電大手の康佳集団（200016.SZ）がストップ高となり、指数の下げ幅を縮めた。（中国部・畦田）
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