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【4月23日の中国本土市場】

2015.04.23 17:49

 主要指数はいずれも3日続伸。上海市場は上海総合指数が前日比0.36%高の4414.50ポイント、A株指数が0.36%高の4625.55ポイント、B株指数が0.14%高の399.65ポイント。深セン市場はA株指数が1.00%高の2360.41ポイント、B株指数が1.04%高の1369.03ポイント。両市場の売買代金は概算で1兆6508億元。前日比で約1%増加し、史上2番目の大商いとなった。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は約3億7600万元の売り越しに転じた。

 本土市場は売り買いが交錯。前場の上海総合指数は節目の4400ポイントを挟んで一進一退となった。後場初めで上げ幅を広げたが、中盤から一気に60ポイント以上も急落し、小幅ながらもマイナス圏に転落した。その後は大引けまでもみ合いつつも、終値はかろうじて4400ポイント台に乗せ、小幅高で引けた。高値警戒感に加え、4月のHSBC中国製造業PMI(速報値)が下振れして景気減速への懸念が強まると、高値警戒感も加わり利益確定の動きが活発化。一方で景気刺激策への思惑買いもみられたほか、新規マネーの流入や政策支援、企業業績回復などへの期待感も下支えとなり、好悪双方の材料が重なった。

 活発な売買を経て、両市場では値上がりの銘柄数が上回った。レアアース製品の輸出関税撤廃の措置を受け、非鉄金属株が好調。金堆城モリブデン(601958.SS)、中国アルミ'A'(601600.SS)、北方稀土(600111.SS)、廈門タングステン(600549.SS)、洛陽欒川'A'(603993.SS)などがストップ高となった。鉄鋼株も昨日に続いて物色され、馬鞍山鋼鉄'A'(600808.SS)、がストップ高となったほか、製鉄所プラント建設の中国冶金科工'A'(601618.SS)も連騰し、7.75%高だった。石炭価格の先高感が強まり、陝西煤業(601225.SS)がストップ高、大同煤業(601001.SS)が7.27%高、ヤン州煤業'A'(600188.SS)が4.28%高など、石炭株が上昇した。

 一方で証券会社の信用取引業務に対する検査が進行中と伝えられ、リスク回避の思惑から金融セクターが反落した。中信証券'A'(600030.SS)が2.59%安、中国人寿保険'A'(601628.SS)が2.35%安、浦東発展銀行(600000.SS)が1.51%安など、主だった銘柄が反落。業績改善から足元買われてきた造酒株も利益確定売りに見舞われ、代表格である茅台酒(600519.SS)が2.97%安に沈んだ。電力・電力設備株の調整圧力も強く、長江電力(600900.SS)が2.26%安、風范電力設備(601700.SS)が1.56%安とさえない。

 B株市場も利益確定売りが目立ち、値下がり銘柄の方が多かった。もっとも、上海B株では再編狙いの思惑買いも目立ち、*ST上海中毅達(900906.SS)などST銘柄が上昇。自由貿易区設立を好材料に、天津海運(900938.SS)が1.71%高としっかり。また、深センB株ではH株転換の計画を明らかにした中国南玻集団(200012.SZ)がストップ高。自動車大手の長安汽車(200625.SZ)もストップ高となり、指数の上昇をけん引した。同社はA株増資の計画を明らかにしたが、売買停止中の好地合いが一気に織り込まれた。(中国部・畦田)

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