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【4月17日の香港市場】
2015.04.17 18:26
主要指数はハンセン指数が前日比0.31%安の2万7653.12ポイント、H株指数が1.24%安の1万4536.67ポイントと、いずれも3日ぶりに反落した。一方のレッドチップ指数は3日続伸し、0.64%高の5358.24ポイント。メインボードの売買代金は概算で2145億2300万HKドル。前日比で約8%増加した。「港股通」(上海市場からの香港株投資)の買越額は21億2900万元まで急増した。
ギリシャ政府が債務返済期限の延長を申請すると外電が報じ、投資家は欧州リスクをあらためて意識。これにより、週末の香港市場は利益確定売りが目立った。中国の景気減速に香港市場の過熱感が加わり、ハンセン指数は2万8000ポイントを上値に神経質な値動き。連騰するA株市場が支えとなり、後場半ばまでプラス圏を維持できたが、大引けにかけて小幅安に転じた。中国政府がクロスボーダーでの不正な資金移動への取り締まりを強化すると発表。本土マネーの香港流入の勢いが鈍ることが警戒された。A・H重複上場株の多くが利益確定売りに押され、H株指数は取引終了間際に下げ足を速めた。一方でレッドチップ指数は一部の大型株が下支えし、大引けまでプラス圏を維持した。
これまで買われてきた本土系金融株だが、本日は調整。中国銀行(03988.HK)が2.53%安、中国建設銀行(00939.HK)が2.43%安、中国工商銀行(01398.HK)が2.16%安、中国人寿保険(02628.HK)が2.02%安と、主力銘柄がハンセン指数構成銘柄の下落率上位に目立った。直近で発表された中国の弱い経済指標があらためて悪材料視された。工業生産の低迷から製造セクターが全般的にさえず、中国航空科技工業(02357.HK)が4.82%安、哈爾濱電気(01133.HK)が3.59%安。中国重汽(03808.HK)が2.70%安。3月の電力統計が弱い内容にとどまり、電力株がさえない。華潤電力控股(00836.HK)が2.38%安、中国電力国際発展(02380.HK)が2.19%安、華能国際電力(00902.HK)が1.40%安。また、李克強首相が携帯電話によるネット接続の料金・速度には問題があると発言。料金値下げに迫られるとの見方から、中国電信(00728.HK)が2.67%安、中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)が0.58%安。
一方で携帯最大手の中国移動(00941.HK)は2.08%高としっかり。政府は速度改善のために4G(第四世代移動通信)通信網の整備を加速するとしており、国産の4G規格を展開する中国移動には思惑買いが入った。また、足元の原油高が好感され、中国石油天然気(00857.HK)が1.14%高と続伸。本土系不動産株は政策期待から買われる銘柄もあり、特に本日取引を再開した北京北辰実業(00588.HK)は50%以上も上昇した。発表した第三者割当増資の計画は材料視されず、売買停止中の好相場が一気に織り込まれた。このほか、海運株が上昇。海運大手同士の合併観測が浮上し、中海コンテナ運輸(02866.HK)が16.87%高、中国遠洋控股(01919.HK)が12.33%高と思惑買いが膨らんだ。(中国部・畦田)
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