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【4月13日の香港市場】
2015.04.13 18:42
主要指数は本日も大幅に上昇。ハンセン指数は前営業日比2.72％高の2万8016.34ポイント、H株指数が4.31％高の1万4590.45ポイントと、いずれも8営業日連続で上昇した。レッドチップ指数は9日続伸となり、1.50％高の5325.88ポイント。メインボードの売買代金は先週末に比べて約2割増加。概算で2636億3600万HKドルに達し、歴代2番目の大商いとなった。「港股通」（上海市場からの香港株投資）は24億2900万元の買い越しだった。
先週末の欧米株市場が大幅高となるなど、世界的にリスクオンの傾向。良好な外部環境を追い風に、週明けの香港市場は引き続き買いが先行した。前場こそ高値警戒感に加えて大幅に下振れした中国の貿易統計が悪材料視され、ハンセン指数は小幅高にとどまった。しかし、後場に入ると警戒感も薄れて一本調子で上昇し、2万8000ポイントに乗せて取引を終了。08年12月24日以来の2万8000ポイント台となった。また、本日はA株市場も連騰。本土からの資金流入の期待感も一層膨らみ、H株指数は一気に1万4000ポイント台半ばまで上昇した。弱い経済指標が逆に中国の景気刺激策への期待感を高め、相場全体を押し上げた。
「港股通」の限度額の大幅拡大、「深港通」（深セン・香港ストック・コネクト）の10月スタートという消息筋情報が流れ、本土マネー流入の期待感が一層高まった。これにより、大半のセクターが上昇。売買代金増加の恩恵を織り込み、香港交易所（00388.HK）がハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となる19.43％高と連騰した。また、招商銀行（03968.HK）が従業員持ち株制度の導入を発表し、売買を再開。経営改革の加速を好感し、24.74％高と買い進まれた。中国建設銀行（00939.HK）が7.74％高、中国農業銀行（01288.HK）が6.06％高、交通銀行（03328.HK）が5.68％高など、改革期待から他の銀行株にも買いが膨らみ、指数の上昇をけん引した。
さらに足元の原油高を追い風に、石油・ガス・石炭などのエネルギー株が好調。崑崙能源（00135.HK）が11.44％高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率2位となった。このほか、インフラ建設の関連銘柄が急騰した。李克強首相が大型鉄道プロジェクトの建設加速を指示したことが好感されており、中国南車（01766.HK）が17.73％高、中国北車（06199.HK）が16.72％高と、鉄道設備の両大手が上昇。中国鉄建（01186.HK）が11.61％高、鞍鋼（00347.HK）が6.28％高、華潤セメント（01313.HK）が5.85％高など、建設・鉄鋼・建材株などが好調だった。
一方でマカオのカジノ株が利益確定売りに押され、銀河娯楽（00027.HK）が3.77％安、サンズチャイナ（01928.HK）が2.81％安でハンセン指数構成銘柄の下落率1、2位。また、中国当局が深セン市民の香港訪問を週1回に制限すると決定。本土観光客に大きく依存する香港地場系の消費関連セクターでは、莎莎国際（00178.HK）が6.23％安、六福集団（00590.HK）が3.76％安、周大福珠宝（01929.HK）が2.92％安など、一部の銘柄が逆行安に沈んだ。（中国部・畦田）
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