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【4月7日の中国本土市場】
2015.04.07 17:57
主要指数はそろって続伸した。上海市場はいずれも4営業日連続で上昇。上海総合指数が先週末比2.52％高の3961.37ポイント、A株指数が2.52％高の4152.50ポイントと急伸した一方、B株指数は0.39％高の315.59ポイントと小幅高だった。深セン市場はA株指数が7日続伸し、2.10％高の2222.44ポイント。B株指数は小幅に4日続伸し、0.57％高の1179.05ポイントだった。両市場の売買代金は休み前に比べて約12％増加。概算で1兆3857億元に達し、歴代2位の大商いだった。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は香港休場にともない中止となっている。
清明節連休明けの本土市場は約7割の銘柄が上昇した。米国の早期利上げ観測の後退など、外部環境の改善も加わり、上海総合指数は高くスタート。前場で上げ幅を広げ、節目の3900ポイントを固めた。後場も堅調に推移し、08年3月以来の高値で引けた。資産効果や休み中の複数の好材料などが重なり、個人投資家による旺盛な買いが幅広いセクターに入った。
資産担保証券の発行の登録制導入を受け、興業銀行（601166.SS）が6.11％高、浦東発展銀行（600000.SS）が3.14％高、中国工商銀行'A'（601398.SS）が2.66％高と、銀行株が上昇。国務院が長江中流域の都市圏発展計画を承認したことが刺激材料となり、内陸部の地場系銘柄や不動産、インフラ建設の関連セクターなどが物色された。中国南車'A'（601766.SS）や四川高速道路'A'（601107.SS）、安徽高速道路'A'（600012.SS）などがストップ高。また、内陸部の都市化による旅客需要の増加などを見込み、航空・空港株が好調だった。中国南方航空'A'（600029.SS）がストップ高となったほか、中国東方航空'A'（600115.SS）が9.58％高、中国国際航空'A'（601111.SS）が6.67％高。このほか、「水汚染防治行動計画」（水十条）が今月末にも正式発表となる可能性が高まり、江南水務（601199.SS）が5.67％高、ロ安環保エナジー（601699.SS）が5.01％高など、環境・水利株が堅調だった。
一方でメディア関連株の一角が軟調。時代出版（600551.SS）は増収増益の本決算を発表したが、好材料出尽くしから2.34％安と反落した。このほか、人民網（603000.SS）が1.38％安、中南メディア（601098.SS）が0.76％安、安徽新華メディア（601801.SS）が0.71％安。
B株市場はA株に連れ高して、7割が上昇。ただ、大型株の一角が足を引っ張り、指数はやや上げ渋った。上海B株は黄山旅行開発（900942.SS）が0.98％高、華新セメント（900933.SS）が0.81％高など、内陸部の地場系銘柄が堅調。もっとも、湖南天雁機械（900946.SS）は利食い売りに押され、下落率1位の1.48％安だった。また、深センB株では先週末に営業赤字の本決算を明らかにした康佳集団（200016.SZ）が低迷し、2.87％安だった。（中国部・畦田）
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