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【4月3日の中国本土市場】

2015.04.03 17:55

 主要指数はそろって上昇。上海市場はいずれも3日続伸し、上海総合指数が前日比0.99%高の3863.92ポイント、A株指数が0.99%高の4050.09ポイント、B株指数が0.47%高の314.34ポイント。深セン市場はA株指数が大幅に6日続伸し、1.83%高の2176.56ポイント。B株指数は3日続伸し、0.41%高の1172.32ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約2%増加し、概算で1兆2379億元だった。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は復活祭・清明節の連休にともない中止となっており、8日に再開する予定。

 上海総合指数は高値警戒感を背景に小安く寄り付いたが、すぐに売りが一巡すると、朝方で上げに転じた。ただ、3850ポイント付近が抵抗線となり、再びマイナス圏に沈んで前場を終了。中国証券監督管理委員会(CSRC)が30社のIPO(新規公開)を承認し、需給悪化が懸念されたほか、本土市場も敏感に反応する米雇用統計の発表を控えていることから、利益確定売りが出たもようだ。後場に入ると、投資家心理は強気に傾き、前日終値付近で始まってからは一本調子で上げ幅を拡大。本日の高値付近で終了し、3日連続で年初来高値を更新した。商いは引き続き旺盛で、売買代金は5日連続で1兆元を超えた。上海市場の上昇銘柄は全体の6割半に上った。深セン市場も6割あまりの銘柄が上昇した。

 チベット自治区設立50周年の祝賀行事が予定されていることを手がかりに、西蔵城市発展(600773.SS)がストップ高など、関連銘柄が堅調。清明節連休が始まることから、文峰大世界(601010.SS)、豫園商城(600655.SS)、王府井デパート(600859.SS)がストップ高など、小売関連株が大幅高。メディア関連株も上昇が目立ち、浙報メディア(600633.SS)がストップ高だった。昨日に続いて省エネルギー・環境保護の関連銘柄が買われ、双良節能システム(600481.SS)が2日連続のストップ高だった。上海汽車(600104.SS)は増収増益の14年12月本決算を材料に2.62%高。主力の銀行株、保険株、証券株も堅調。一方で石油株などが軟調だった。

 B株市場の上昇銘柄は上海、深センのいずれも7割あまりに上った。こうしたなか大衆交通集団(900903.SS)が0.75%安となり、上海B株市場の下落率1位。減収増益の14年12月本決算を発表したが、サプライズを欠いた内容だった。時価総額の大きな内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)は0.74%安と反落し、上海B株指数の重荷となった。(中国部・千原)

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