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【4月2日の香港市場】
2015.04.02 18:04
主要指数はいずれも続伸。ハンセン指数は前日比0.76％高の2万5275.64ポイント、H株指数は1.00％高の1万2663.12ポイントと、4日連続で上昇した。レッドチップ指数は5日続伸し、1.65％高の4795.99ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約13％増加し、概算で1247億3800万HKドル。「港股通」（上海市場からの香港株投資）の買越額は23億5400万元まで増加した。
前日の米国市場は米雇用統計への警戒感からダウ平均が続落するなど、外部環境は引き続きさえない状況。それでも、中国経済の減速感の後退や、当局の景気下支え策、中国企業の好決算・高配当などが織り込まれ、本日の香港の主要指数は高く寄り付いた。その後も堅調に推移。後場でやや上げ幅を広げ、ハンセン指数は2万5000ポイントを固めて大引け。レッドチップ指数は大幅高となり、ザラ場では4800ポイントに乗せる場面もみられた。A株市場が利食い売りをこなしつつ堅調な地合いを維持したことを好感。本土マネーの香港流入への期待感も続いた。
業界再編などを織り込み、大手投資銀行が本土系通信セクターをポジティブに評価。これを受け、中国聯合網絡通信（香港）（00762.HK）がハンセン指数構成銘柄の上昇率2位となる3.53％高、中国電信（00728.HK）が1.97％高、中国移動（00941.HK）が1.38％高と、三大通信会社が好調だった。やや出遅れ気味だった食品セクターに買いが入り、中国旺旺（00151.HK）が5.28％高、康師傅（00322.HK）が3.05％高で、上昇率1位、3位。
ニューヨーク原油相場の50ドル台回復を手がかりに、石油・石炭などのエネルギー株が堅調だった。中国石油天然気（00857.HK）が1.39％高、中国海洋石油（00883.HK）が1.26％高、中国石油化工（00386.HK）が0.64％高と、三大石油会社がそろって上昇。また、原油相場の上昇にもかかわらず、三大航空会社がしっかり。足元の業績回復や今後の旅客需要の増加などが織り込まれ、中国国際航空（00753.HK）が4.94％高、中国東方航空（00670.HK）が2.97％高、中国南方航空（01055.HK）が2.50％高と買われた。
一方でディフェンシブな香港系公益株が軟調。中電控股（00002.HK）が0.98％安、電能実業（00006.HK）が1.01％安と引き続き調整した。また、中国最大のパソコンメーカーである聯想集団（00992.HK）は米国での訴訟リスクなどから、0.70％安とさえない。（中国部・畦田）
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