中国株ニュース 詳細
【3月30日の香港市場】
2015.03.30 18:25
主要指数は大幅高。ハンセン指数は3営業日ぶりに反発し、先週末比1.50%高の2万4855.12ポイント。H株指数は3.43%高の1万2306.56ポイントと、5日ぶりに上昇した。レッドチップ指数は続伸し、2.00%高の4638.31ポイント。メインボードの売買代金は先週末比で約8割も急増し、今年一番の大商い。概算で1408億200万HKドルに達し、昨年12月9日以来の1400億HKドル超えとなった。「港股通」(上海市場からの香港株投資)の買越額は25億5900万元まで急増。制度開始以来、最大の投資額を記録し、消化率も25%に接近した。
週明けの香港市場は買い一色の様相。主要指数は高く寄り付くと、上げ幅を広げて前引け。後場も高値圏で堅調に推移した。ハンセン指数は今年2番目の上げとなり、節目の2万5000ポイントに接近。レッドチップ指数は4600ポイントを回復し、月初の水準まで戻した。そしてH株指数はA・H重複上場株などがけん引役となり、今年最大の上げ。一気に1万2000ポイント台に乗せ、概ね3年8カ月ぶりの高値で引けた。
中国政府は本土の投資信託による香港株の直接投資に関して、「港股通」を利用すれば適格本土機関投資家(QDII)の資格は不要と発表し、香港への資金流入期待が一気に高まった。また、A株市場も急騰し、香港株の地合いを一段と押し上げた。博鰲(ボアオ)アジアフォーラムでの習近平・国家主席のスピーチ、「シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード」(一帯一路)構想の綱領文献の発表などが好感された。
株式取引の増加を織り込み、香港交易所(00388.HK)が7.94%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。中国人寿保険(02628.HK)が同3位の5.41%高、交通銀行(03328.HK)が3.29%高、中国銀行(03988.HK)が3.24%高など、金融セクターが幅広く物色された。また、不動産引き締めが緩和されるとの観測が伝わり、融創中国(01918.HK)が6.87%高、恒大地産集団(03333.HK)が6.21%高、中国海外発展(00688.HK)が4.20%高など、本土系不動産株が好調。
「一帯一路」構想の恩恵が見込めるインフラ建設関連の銘柄も大きく上昇した。中国冶金科工(01618.HK)が20.73%高、中国中鉄(00390.HK)が19.61%高、中国鉄建(01186.HK)が18.70%高、中国交通建設(01800.HK)が14.54%高、馬鞍山鋼鉄(00323.HK)が12.31%高。原油安と業績回復を受け、空運・海運株なども急騰した。14年12月本決算で2ケタ増益まで改善した中国東方航空(00670.HK)は16.46%高。黒字転換となった中海発展(01186.HK)も10.62%高で引けた。
幅広いセクター・銘柄が上昇するなか、食品大手の康師傅(00322.HK)は振るわない決算内容が引き続き重しとなっており、0.47%安とさえない。金融の世界大手のHSBC(00005.HK)は欧州情勢の不透明感から0.59%安。本土系でも業績不振の銘柄は一部で逆行安となっており、電力設備会社の国電科技環保(01296.HK)は赤字転落で3.53%安となった。(中国部・畦田)
- 外国株式のリスク
- 外国株式等は、株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。また、為替相場の変動等により損失(為替差損)が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等により、損失が生じるおそれがあります。
- 外国株式取引の手数料について
-
外国株式取引の手数料はお客様の取引形態により違いがあるため、投資にかかる手数料についてはこちらをご確認ください。
外国株式取引は、クーリング・オフの対象にはなりません。
- 中国株の株価・企業情報などについて
- 株価情報の提供元や表示内容、表示方法のご説明、また配当情報の注意点などを記載しています。
詳しくは中国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。
- 米国株の株価・企業情報などについて
- 株価情報の提供元や表示内容などを記載しています。
詳しくは米国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。
-
ニュース
-
決算・上場スケジュール
-
STOCKVOICEオンデマンド放送
-
便利なツール・サービス
-
ゼロから始める中国株入門