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【3月27日の香港市場】

2015.03.27 18:01

 主要指数はまちまち。ハンセン指数は小幅に続落し、前日比0.04%安の2万4486.20ポイント。H株指数は4日続落し、0.18%安の1万1898.09ポイント。レッドチップ指数は反発し、0.70%高の 4546.98ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約6%減少し、概算で778億7900万HKドル。「港股通」(上海市場からの香港株投資)は5億1100万元の買い越しだった。

 前日のニューヨーク市場は、ダウ平均が小幅に4日続落。サウジアラビアがイエメンに軍事介入し、投資家心理が悪化。ただ、連日の調整で値ごろ感も出たことから、買い戻す動きもあり、下げ幅は限られた。こうした外部環境の悪化に加え、中国本土系の主力銘柄が業績への警戒感から売られ、本日の香港市場はハンセン指数とH株指数が弱含みで推移。一方、レッドチップ指数は不動産株が買われたことで、前場で上げに転じ、その後も堅調に推移した。不安定な外部環境や企業業績への警戒感もあり、売買代金は週を通じて減少が続いた。

 ハンセン指数の構成銘柄では、聯想集団(00992.HK)が1.77%安となり、2日連続で下落率1位。本土系銀行株は下落率4~7位に並び、14年12月本決算が5.01%増益だった中国工商銀行(01398.HK)が1.25%安、同5.71%増益だった交通銀行(03328.HK)が0.93%安だったほか、中国建設銀行(00939.HK)が1.09%安、中国銀行(03988.HK)が0.91%安。不良債権の増加などへの警戒感が背景にあるもようだ。昨日は堅調だった石油株が反落。中国海洋石油(00883.HK)が0.56%安、中国石油化工(00386.HK)が0.33%安、中国石油天然気(00857.HK)が0.11%安だった。

 一方、住宅や用地の供給構造を改善する政策が打ち出され、本土系不動産株がそろって上昇。華潤置地(01109.HK)が5.03%高、中国海外発展(00688.HK)が3.52%高となり、上昇率1~2位に並んだ。このほか金融セクターの中銀香港(02388.HK)は引き続き好決算を手がかりに買われ、同4位の1.43%高だった。

 そのほかの銘柄では、広州広船国際(00317.HK)が10.72%安。昨日は親会社合併の憶測を材料に急伸したが、そうした見方を正式に否定し、失望売りに押された。(中国部・千原)

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