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【3月25日の香港市場】
2015.03.25 18:15
主要指数はまちまち。ハンセン指数は前日比0.52％高の2万4528.23ポイントと小反発し、レッドチップ指数は0.80％高の4525.45ポイントと3日続伸した。一方でH株指数は小幅に続落し、0.30％安の1万1968.91ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約7％減少。概算で835億8500万HKドルだった。「港股通」（上海市場からの香港株投資）は4億1600万元の買い越しだった。
米国の早期利上げ観測が再び強まり、前日の米国株市場は引き続き調整。一方で博鰲（ボアオ）アジアフォーラムの開幕が近づき、習近平指導部の政策への期待感も広がっており、本日の香港市場はやや膠着感が残る地合いとなった。それでも、政策期待や上場企業の好決算、企業買収などが手がかりとなり、ハンセン、レッドチップの両指数は概ね小高く推移。対照的にA株反落の影響を受けたH株指数は、前場半ば以降マイナス圏でもみ合った。
市場予想を上回る14年12月本決算が引き続き材料視され、衛生用品メーカーの恒安国際（01044.HK）が続伸。5.42％高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となった。本土系不動産株も堅調。大幅増益の決算や、親会社からの資産注入を手がかりに、中国海外発展（00688.HK）が同3位の2.33％高と買われた。また、香港系銘柄の一角が上昇。英国の通信事業者買収に合意した和記黄埔（00013.HK）が2.02％高、その親会社の長江和記（00001.HK）が2.17％高。
また、中国共産党中央が広東、福建、天津の自由貿易区建設プランを最終承認したことを受け、地場系銘柄や貿易関連株などが堅調だった。広東粤運交通（03399.HK）が7.03％高、青島港国際（06198.HK）が4.43％高、中国国際コンテナ（02039.HK）が4.42％高。本日も決算発表が集中し、ファンダメンタルの見直し買いがみられた。京信通信（02342.HK）は黒字転換に加え、株式分割（無償交付）の実施が好感されて10.54％高。龍源電力（00916.HK）は二桁増益の確保を受け、2.10％高と堅調だった。
一方で決算内容を嫌気する動きもみられた。四大銀行で最初の決算発表となった中国農業銀行（01288.HK）は小幅増益にとどまり、15年1－3月期は減益に転じる見通しを公表。これを受け、1.05％安と調整した。生保最大手の中国人寿保険（02628.HK）は30％増益の本決算を発表したが、サプライズ不足で1.50％安。食品大手の康師傅（00322.HK）は減益決算を受けて機関投資家から厳しい評価が続いており、2.20％安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。（中国部・畦田）
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