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【3月25日の中国本土市場】

2015.03.25 18:01

 主要指数は上海と深センで明暗が分かれた。上海市場は久しぶりに下落。上海総合指数が前日比0.83%安の3660.72ポイント、A株指数が0.83%安の3836.66ポイントと、11営業日ぶりに反落した。B株指数も6日ぶりに下落し、0.21%安の308.55ポイント。一方で深セン市場はA株指数が9日続伸し、1.08%高の2033.11ポイント。B株指数は0.25%高の1141.55ポイントと、小幅に反発した。両市場の売買代金は前日比で約13%減少したものの、概算では1兆2372億元と引き続き1兆元台の大商いとなった。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は再び買い越しに転じたが、買い越し額はわずか9400万元にとどまった。

 中国経済の減速感を背景に、本日の本土市場も寄り付きから利益確定売りに押され気味の展開。上海総合指数は大引けまでマイナス圏で低迷した。昨日までに10連騰して3700ポイント超えを視野に入れたほか、売買代金も過去最高を更新していることから、相場の過熱感が意識された。特に業績の減速傾向が嫌気され、銀行株が下落。14年12月本決算が1桁増益にとどまった中国農業銀行'A'(601288.SS)が2.41%安と反落し、全体の地合いを冷やした。引き続き苦しい経営環境が警戒され、石炭株が調整。すでに大幅減益を発表している中煤能源'A'(601898.SS)は2.45%安。また、鉄鋼株が利益確定売りに押され、前日ストップ高だった馬鞍山鋼鉄'A'(600808.SS)は1.73%安で引けた。

 一方で政策期待も続いており、上海市場でも4割強の銘柄が上昇。深セン市場は値上がり数の方が多く、創業板指数は過去最高値を更新した。「水汚染防治行動計画」(水十条)が来月にも出されるとの観測から、水利・環境関連の銘柄が上昇。中国共産党中央が広東、福建、天津の自由貿易区建設プランを最終承認したことを受け、関連する地場系銘柄も堅調だった。広東明珠(600382.SS)が7.09%高、福建セメント(600802.SS)が5.68%高、天津港(600717.SS)が4.25%高。

 上海B株市場は約6割半の銘柄が下落。黄山旅行開発(900942.SS)が1.27%安、上海錦江国際酒店発展(900934.SS)が0.76%安、上海錦江国際トラベル(900929.SS)が0.63%安など、観光株がさえない。反面、大規模な再編計画を明らかにした双銭(900909.SS)はストップ高と連騰。深センB株は値上がり数の方が多かった。大東海観光(200613.SZ)が3.29%高、海南珠江控股(200505.SZ)が1.49%高と、博鰲(ボアオ)アジアフォーラムの開幕が迫る海南省の地場系銘柄が堅調だった。(中国部・畦田)

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