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【3月24日の香港市場】
2015.03.24 18:01
主要指数はハンセン指数が前日比0.38％安の2万4399.60ポイントと、小幅に反落した。H株指数は実に9営業日ぶりに反落し、1.41％安の1万2005.02ポイント。一方のレッドチップ指数は0.10％高の4489.28ポイントと、小幅に続伸した。メインボードの売買代金は先週末に比べ約2％減少し、概算で897億4300万HKドル。「港股通」（上海市場からの香港株投資）は5億6400万元の買い越しだった。
前日の欧米株市場は利益確定の圧力が強まり、株価指数は反落。外部環境の悪化に加え、本日発表された3月のHSBC中国製造業PMI（速報値）の下振れが嫌気され、香港市場は神経質な地合いとなった。ハンセン指数は2万4500ポイントを抜け切れずに、マイナス圏での小動き。H株指数はA・H重複上場株が足を引っ張り、1万2000ポイントを割り込む場面もみられた。一方でレッドチップ指数は後場で押し戻し、小幅ながらもプラス引けした。
弱いPMIが中国経済の不透明感を強め、景気敏感株が総じて軟調。神華能源（01088.HK）が2.13％安、中国石油天然気（00857.HK）が1.56％安、中国海洋石油（00883.HK）が0.76％安など、石油・石炭株が売られた。金融緩和やA株市場の大商いなどを背景に足元で買われてきた本土系金融株に利食い売りが増加。中信証券（06030.HK）、中国銀河証券（06881.HK）、海通証券（06837.HK）の大手3社がそろって売られた。中国工商銀行（01398.HK）が1.93％安、交通銀行（03328.HK）が1.81％安、中国銀行（03988.HK）が1.12％安と、銀行株も調整した。
また、多くの企業が14年12月本決算を発表。中国海外宏洋（00081.HK）が2.43％安、中遠太平洋（01199.HK）が0.76％安など、業績不振を嫌気した売りも目立った。減益に沈んだ康師傅（00322.HK）は2.93％安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位。
一方で業績・配当を好感する買いもみられた。最終増益を確保した恒基地産（00012.HK）は株式分割（無償交付）の実施も手がかりとなり、3.68％高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。中国海外発展（00688.HK）は予想以上の増収増益となり、同2位の2.83％高。同じく好決算を発表した株洲南車（03898.HK）は6.17％高と買い進まれた。（中国部・畦田）
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