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天行国際、大規模再編の詳細を発表
2015.03.24 12:02
天行国際（00993.HK）は23日、同社の事業分割や筆頭株主の交代などを含む大規模な再編計画について、その詳細を明らかにした。同社の融資・貴金属売買などの事業を分離・分社化し、分離企業の株式を株主に現物配当する一方で、引き続き証券関連業務は残す。さらに、株式払込み剰余金の取り崩しで累積損失を一掃したうえで、華融（香港）国際控股有限公司（華融香港）への新株発行で約4億6600万HKドル（諸費用を除く）を調達。これにより、天行国際は華融香港の支配下に入り、調達資金は証券業務の強化や運転資金などに充てるとしている。
天行国際の株主は現物配当として、保有株1株につき分離会社の株式1株を受け取る。同時に華融香港は公開買付（TOB）を通じて、分離会社の株式1株と天行国際の株式0.425株の交換を提案するという。
華融香港への新株の発行価格は1株あたり0.275HKドルで、2014年11月3日の終値1.71HKドルを83.92％下回っている。華融香港は中国政府の財政部が実質支配する中国華融資産管理股フン有限公司の傘下企業。新株の発行後、華融香港の持ち株比率は51.93％に達することから、マンダトリー・オファー（義務的公開買付）の実施義務が発生するが、華融香港はこの免除を申請するという。
順調に進めば、払込み剰余金の取り崩しは2015年5月29日に発効する見込み。6月2日に現物配当の権利落ちを迎えるとしている。
今回の情報開示のため、同社株は2014年11月4日に売買停止となったが、2015年3月24日に取引を再開した。
【出所】香港証取サイト上の公告(2015/03/23)
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