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【3月20日の中国本土市場】
2015.03.20 17:46
主要指数はいずれも上昇。上海市場は上海総合指数が前日比0.97％高の3617.31ポイント、A株指数が0.97％高の3791.11ポイントと、8日続伸した。B株指数は3日続伸し、0.51％高の306.26ポイント。深セン市場はA株指数が6日続伸し、1.37％高の1937.74ポイント。B株指数は反発し、0.78％高の1136.18ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約5％増加し、概算で1兆1465億元に達した。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の買い越し額は15億4900万元に上り、消化率は12％に上昇した。
上海市場は引き続き高値警戒感が強く、前場の上海総合指数は3600ポイントが上値抵抗線となり、前日終値を挟んで一進一退。だが、後場で3600ポイントを抜くと、その後は大台を維持した。終値は約6年10カ月ぶりに3600ポイントを回復した。商いは引き続き活発で、両市場の売買代金は4日連続で1兆元を上回った。上海市場の上昇銘柄は全体の5割ほどだったが、主力の大型株がけん引するかたちで、上海総合指数は上げ幅を広げた。深セン市場の上昇銘柄は5割半だった。
売買代金が連日で1兆元を超え、証券株が大幅高。華泰証券（601688.SS）はH株上場計画も追い風となり、9.57％高。中信証券'A'（600030.SS）が8.95％高、招商証券（600999.SS）が8.08％高、海通証券'A'（600837.SS）が5.93％高。銀行の証券先物業務への参入について、当局のスポークスマンが具体的なスケジュールは固まっていないと発言し、これも買い安心感につながったもようだ。株高を好感し、保険株も堅調。平安保険'A'（601318.SS）は好調な決算と株式分割（無償交付）も材料となり、3.53％高だった。
昨日ストップ高だった上海電力（600021.SS）が続伸し、本日は5.50％高。原子力発電を手がける中央政府系の国有企業2社が合併するとの報道を受け、その傘下にあることが材料視された。寧波三星電気（601567.SS）はストップ高。経営トップがマグナムエンターテイメント（02080.HK）を買収することが材料視されたもようだ。このほかでは住宅購入制限を緩和する動きが報道され、不動産株が堅調。一方、航空株は利益確定売りに押され、続落した。
上海B株市場は全体の6割の銘柄が上昇した。時価総額の大きな内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が上昇率4位の2.23％高と続伸し、上海B株指数の上昇に寄与した。深センB株市場の上昇銘柄は6割半に上った。住宅購入制限を緩和する動きを好感し、招商局地産控股（200024.SZ）が上昇率3位の4.33％高など、不動産株の上昇が目立った。（中国部・千原）
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