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【3月12日の中国本土市場】
2015.03.12 18:01
主要指数は深センA株を除いて続伸。上海市場は上海総合指数が前日比1.77%高の3349.32ポイント、A株指数が1.78%高の3509.59ポイントと大幅高となり、B株指数は0.43%高の299.19ポイントと小幅に5日続伸した。一方の深セン市場はA株指数が0.25%安の1761.21ポイントと続落したが、B株指数は5日続伸し、0.26%高の1111.20ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約14%増加。5営業日ぶりに7000億元台に乗せ、概算で7222億元に達した。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の買越額は17億1900万元、消化率は14%に拡大した。
ギリシャ情勢の不透明感、原油安、米国の早期利上げへの懸念などが続き、外部環境は依然として不透明。さらに中国の国家統計局が昨日発表した生産・消費・投資の各統計が軒並み下振れしたことも、引き続き悪材料となった。上海市場は値上がり・値下がり数がほぼ拮抗。深セン市場の値上がり数は3割にとどまった。利食い売りも目立ち、張家港保税科技(600794.SS)は手厚い配当内容を明らかにしたが、当面の好材料出尽くしで4.53%安。IT・ネット関連株もさえず、特に「創業板」上場の銘柄が低迷した。
深セン市場が低迷するなか、昨日と同じく上海総合指数は大引けまで堅調に推移。前場で徐々に上げ幅を広げると、後場で一段高となった。1兆元規模で地方債の借り換えが認められる見通しとなり、地方政府の財政懸念が後退。さらに前日夜発表の金融統計が上振れ、興業銀行(601166.SS)が9.60%高、浦東発展銀行(600000.SS)が6.10%高など、銀行株が大幅高となった。保険・証券株も年金マネー流入の観測から上昇。金融セクターが上海総合指数の上昇をけん引した。このほか、重電、自動車、石炭株などもしっかり。
上海B株は堅調に推移。上海電気'A'(601727.SS)が親会社による全体上場の計画を認めたことから、上海市の国有企業改革への期待感が広がり、これが支援材料となった。上海海欣集団(900917.SS)が3.82%高、上海物資貿易(900927.SS)が3.07%高、上海機電(900925.SS)が2.86%高、上工申貝(900924.SS)が2.06%高など、同市政府系の銘柄が上昇率上位に目立った。一方で内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が0.59%安と低迷し、指数の重しとなった。
深センB株では広東自由貿易区の設立が近いとの見通しを受け、招商局地産控股(200024.SZ)が2.55%高、深セン特区不動産(200029.SZ)が2.04%高と、地場系の不動産株が堅調。一方で時計メーカーの深セン飛亜達(200026.SZ)は決算内容がサプライズを欠き、2.19%安で下落率2位に沈んだ。(中国部・畦田)
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