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【3月11日の中国本土市場】
2015.03.11 17:39
主要指数は深センA株を除いて小幅に上昇。上海市場は上海総合指数が前日比0.14％高の3290.89ポイント、A株指数が0.14％高の3448.21ポイントと反発したほか、B株指数も0.06％高の297.89ポイントと4日続伸した。深セン市場はA株指数が0.16％安の1765.78ポイント、僅差で3営業日ぶりに下落。一方のB株指数は4日続伸し、0.06％高の1108.29ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べわずかに減少し、概算で6346億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は9億6000万元の買い越しとなり、消化率は8％に上昇した。
ギリシャ情勢の不透明感、原油安、米国の早期利上げへの懸念などが重なり、前日の米国株市場は大幅安。外部環境の悪化が中国本土でも投資家心理を冷やした。本日の本土市場は5割半の銘柄が下落。IPO（新規公開）企業による募集開始が続き、需給悪化の警戒感も重しとなった。また、後場で発表された1－2月の生産・消費・投資の各統計が振るわず、国内景気の停滞感も上値を抑えた。石油・石炭・金属などを含む景気敏感株が全般的に低迷した。
一方で上海総合指数は大引けまで底堅く推移。後場は前日終値を挟んだ小動きとなったが、僅差でプラス引けした。銀行株が買い戻され、指数を下支え。興業銀行（601166.SS）が2.24％高、招商銀行'A'（600036.SS）が1.11％高、中国工商銀行'A'（601398.SS）が0.90％高など、堅調に推移した。また、燃油安や海外渡航者増加の恩恵を見込み、航空株が上昇。中国南方航空'A'（600029.SS）がストップ高、中国東方航空'A'（600115.SS）が4.21％高などが買い進まれた。
上海B株は値上がり数の方が多く、海南航空（900945.SS）がA株に連れ高して1.68％高。上海陸家嘴金融貿易区開発（900932.SS）が0.65％高、上海外高橋保税区開発（900912.SS）が0.64％高と、地場系の不動産株も堅調だった。宝飾品大手の老鳳祥（900905.SS）は14年12月本決算の増収増益を手がかりに、0.76％高。こうしたなか、IT大手の上海宝信ソフト（900926.SS）が利食い売りに押され、下落率1位の1.60％安に沈んだ。
深センB株は値上がり・値下がり数が拮抗。広東自由貿易区の今月内の設立が伝えられ、地場系銘柄が全般的に堅調だった。南山電力（200037.SZ）が2.63％高、深セン赤湾港航（200022.SZ）が1.38％高、深セン物業発展（200011.SZ）が1.09％高。一方で自動車関連株が総じて軟調。無錫威孚高科技（200581.SZ）は下落率1位の1.43％安に沈んだ。（中国部・畦田）
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