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【3月10日の中国本土市場】
2015.03.10 17:55
主要指数は上海A株を除いて続伸。上海市場は上海総合指数が前日比0.49%安の3286.06ポイント、A株指数が0.49%安の3443.14ポイントと反落したものの、B株指数は0.39%高の297.69ポイントと、小幅ながらも3日続伸した。深セン市場はA株指数が続伸し、1.19%高の1768.76ポイント。B株指数は小幅に3日続伸し、0.21%高の1107.59ポイントだった。両市場の売買代金は前日とほぼ同じで、概算で6424億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は1億300万元の買い越しにとどまり、消化率はわずかに1%だった。
本土市場は約6割の銘柄が上昇。上場企業の決算発表シーズンに入り、好決算・高配当狙いの買いが個別に入った。また、前日の米国株市場が反発するなど、外部環境は概ね堅調。自由貿易区、「シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード」(一帯一路)、京津冀地区(北京、天津、河北省)の一体的発展といった国家戦略を地元メディアが大々的に報じ、政策期待も支援材料になった。また、本日発表された2月の消費者物価指数(CPI)上昇率が市場予想を上回ったことも追い風となった。中国南方航空'A'(600029.SS)が5.02%高など、航空株が上昇。各自由貿易区の地場系銘柄や、貿易関連株も堅調だった。また、ベンチャーなどが多い創業板上場の銘柄が好調。深センA株の上昇にもつながった。
一方で2月の生産者物価指数(PPI)は大幅なマイナスとなり、デフレ懸念が継続。一部で利食い売りも目立った。浦東発展銀行(600000.SS)が2.82%安など、特に前日に買われた銀行株が反落。上海総合指数の足を引っ張り、指数は概ね小安く推移、再び3300ポイントを割り込んだ。また、鉄道設備の両大手である中国北車'A'(601299.SS)と中国南車'A'(601766.SS)が下落。株主総会で両社の経営統合計画が承認されたが、すでに織り込み済みで、いずれも調整した。
B株市場も6割弱が上昇。上海B株では大幅増益の決算と株式分割(無償交付)の計画を明らかにした山西省国新能源(900913.SS)に買いが集まり、上昇率1位の2.97%高で引けた。一方、深センB株では不動産大手の招商局地産控股(200024.SZ)が1.78%安。発表した本決算は小幅ながらも増益を確保したものの、減配が嫌気された。(中国部・畦田)
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