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【3月10日の香港市場】
2015.03.10 18:09
主要指数はいずれも下落。ハンセン指数は6日続落し、前日比0.93％安の2万3896.98ポイント。H株指数は3日ぶりに反落し、1.44％安の1万1507.63ポイント。レッドチップ指数は続落し、1.79％安の4453.96ポイントだった。メインボードの売買代金は前日とほぼ同水準となり、概算で769億700万HKドル。「港股通」（上海市場からの香港株投資）は2億6300万元の買い越しにとどまった。
前日のニューヨーク市場はダウ平均が反発。先週末に早期利下げ観測から調整した反動で、戻り期待の買いが入った。不安定な外部環境を背景に、香港の主要指数は前日終値付近で寄り付いたが、昨日は堅調だったが本土系の金融株が反落したことで、前場にかけて下げ幅を拡大。後場も軟調に推移した。ハンセン指数の終値は約2カ月ぶりに2万4000ポイントを割り込んだ。
ハンセン指数の構成銘柄では、百麗国際（01880.HK）が上昇率1位の4.61％高。14年12月－15年2月期の既存店売上高は靴類が前年同期比で4.2％減だったものの、スポーツウエア等が10.9％増となり、これがポジティブサプライズとなった。昨日の上昇率1位だった利豊（00494.HK）が続伸し、本日は同4位の1.85％高。主力マーケットである米国の景況感改善が、引き続き材料視された。昨日の下落率5位だったHSBC（00005.HK）は反発し、本日は0.75％高。時価総額が大きいことから、ハンセン指数の下げ幅縮小に寄与した。大手投資銀行が買い推奨を維持したことから、買い戻されたもようだ。
一方、マカオのカジノ株がいずれも大幅続落。銀河娯楽（00027.HK）が4.74％安となり、2日連続で下落率1位だったほか、サンズチャイナ（01928.HK）が同2位の3.71％安。マカオのカジノ株について、投資判断の引き下げが相次いでいることが嫌気された。昨日の下落率3位だった聯想集団（00992.HK）も続落し、本日は同4位の3.00％安。経営トップの保有株売却が、引き続き逆風となっているもようだ。通信株も大きく下げ、中国聯合網絡通信（香港）（00762.HK）が同3位の3.29％安、中国移動（00941.HK）が1.96％安。以前から広まっていた通信会社の合併に関する憶測について、これを否定する関係者のコメントが報じられたことから、失望売りにつながった。昨日の上昇率2位だった平安保険（02318.HK）が2.44％安など、本土系の金融株も反落。本土系の石油株や不動産株も軟調だった。（中国部・千原）
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