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佳兆業集団、経営危機の現状
2015.03.09 13:44
佳兆業集団(01638.HK)は8日、同社が直面している経営危機について状況を明らかにした。
同社によると、2015年1月末時点で同社が手がける不動産開発プロジェクト11件について、販売の禁止や広東省深セン市政府による販売制限などに直面している。また、銀行は同社の開発物件の購入者に対する住宅ローンを中止しており、事業に大きな影響が出ている。
過去数カ月間に重役や管理職が相次いで辞職。郭英成・前主席が2014年12月31日付で辞職し、債務不履行が発生。副主席、行政総裁、財務総監と170人を超える従業員が同社を離れたという。
債権者の要請に基づき、裁判所は相次いで差し押さえを実施。2015年1月末時点で不動産開発プロジェクト22件が差し押さえられており、未解決の訴訟や仲裁案件も2015年3月1日付で80件に達している。うち63件について資産保全申請が提出され、すでに総額128億元の資産を差し押さえる民事裁定書21件が出された。2015年3月2日までに総額3億7000万元の銀行預金が差し押えられた。即時返済が求められている債務は、2015年1月末で総額280億元に上る。
こうした状況のため、不動産販売によって回収できた資金は、月を追って減少。手元の現金残高は2014年6月末には109億1300万元に上っていたが、2015年3月2日にはわずか18億9700万元だけとなった。
2014年末の有利子債務残高は650億元に上り、2014年6月末に比べ352億元増加。今後12カ月以内に返済期限が到来する債務は総額298億元に上っている。
こうした状況を受け、同社は海外で抱えている債務についても再編を計画。対象は海外で発行したシニア債、転換社債(CB)のほか、海外での銀行債務という。
(同件につきましては、2015年3月3日付「債務再編を計画」、2015年2月17日付「経営問題の現状について説明」、2015年2月9日付「融創中国、佳兆業集団の筆頭株主に」、2015年2月9日付「経営危機の状況」、2015年1月13日付「HSBC銀行への即時弁済が免除に」、2015年1月7日付「清算・再編報道を否定」、2015年1月6日付「合弁パートナーが12億元の弁済を要求」、2015年1月5日付「経営トップの辞任で即時弁済を求められる」をご参照ください)
【出所】香港証取サイト上の公告(2015/03/08)
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