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【3月3日の香港市場】
2015.03.03 18:20
香港の主要指数はそろって反落。ハンセン指数は前日比0.74%安の2万4702.78ポイントに後退し、H株指数は2.19%安の1万1945.25ポイントと大きく調整し、レッドチップ指数は1.03%安の4628.69ポイントだった。メインボードの売買代金は概算で798億7200万HKドルとなり、前日と同水準。「港股通」(上海市場からの香港株投資)は2億5900万元の買い越しだった。
ユーロ圏のデフレ懸念や、ギリシャへの第3次支援をめぐる不透明感などが重しとなり、前場の香港の主要指数は概ね軟調な値動き。ハンセン指数は前日終値を挟んでもみ合い、H株、レッドチップの両指数は小安く推移した。後場は大きく調整するA株市場の影響を受け、香港の主要指数は下げ幅を拡大。いずれも本日の安値圏で引けた。IPO(新規公開)による需給懸念が高まりA株が大きく反落。これに引きずられ、H株指数は大幅安となった。
中国の追加利下げにより金融緩和をめぐる好材料の出尽くし感が広がり、本土系金融株が利食い売りに押された。中国人寿保険(02628.HK)が3.75%安、交通銀行(03328.HK)が3.25%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1、2位。中信証券(06030.HK)が2.96%安、中国銀行(03988.HK)が2.22%安、中国建設銀行(00939.HK)が2.00%安など、主だった銘柄が売られた。本土系通信株も指数の重しとなった。
本日の取引終了後に決算発表する中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)は業績下振れへの警戒感から、2.21%安と続落。中国移動(00941.HK)は証券会社によるレーティング引き下げを受けて2.19%安だった。国際原油相場の低迷があらためて嫌気され、中国石油天然気(00857.HK)が2.01%安、中国海洋石油(00883.HK)と中国石油化工(00386.HK)がいずれも1.07%安と三大石油株がそろって値下がりした。このほか、インフラ投資の関連銘柄も調整。中国北車(06199.HK)と中国南車(01766.HK)という鉄道設備の両大手が、いずれも4.52%安で引けた。
一方でマカオのカジノ株に押し目買いが入った。2月のカジノ収入は大きく減少したが、市場予想ほどの落ち込みではなく、悪材料出尽くし感から銀河娯楽(00027.HK)が2.04%高、サンズチャイナ(01928.HK)が1.69%高。香港系不動産株は引き続き堅調となり、恒隆地産(00101.HK)が1.81%高、新鴻基地産(00016.HK)が0.99%高。また、政策期待から原発関連株が上昇。中国核工業二三(00611.HK)が11.97%高、中国広核美亜電力(01811.HK)が4.78%高、中国広核電力(01816.HK)が3.53%高。個別ではスマートフォン生産大手のTCL通訊(02618.HK)が2.49%高。14年12月本決算が大幅増益や大手投資銀行の好評価が買い材料視された。(中国部・畦田)
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