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【3月3日の中国本土市場】
2015.03.03 17:53
主要指数はいずれも下落。上海市場はそろって4日ぶりに大きく反落し、上海総合指数が前日比2.19%安の3263.05ポイント、A株指数が2.19%安の3419.14ポイント、B株指数が1.31%安の292.93ポイント。深セン市場はA株指数が4日ぶりに反落し、1.12%安の1719.35ポイント。B株指数も反落し、0.88%安の1107.45ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約6%増加し、概算で8339億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は6億4100万元の買い越しにとどまり、消化率は5%だった。
上海総合指数は低く寄り付き、前場は3300ポイントを挟んで一進一退。後場に入ると一本調子で下げ幅を広げ、安値引けした。終値は3日ぶりに3300ポイントを割り込んだ。上海市場は下落銘柄が全体の6割あまりに上った。深セン市場も6割近くが下落した。
中国人民政治協商会議の第12期全国委員会第3回会議(全国政協)が本日開幕。5日からは第12期全国人民代表大会(全人代)第3回会議が始まり、初日は李克強首相による政府活動報告が予定されている。過去に政府活動報告の内容が株式市場に大幅調整がつながったこともあり、警戒感が高まっているもようだ。また、中国証券監督管理委員会(CSRC)が24社のIPO(新規公開)を承認したことが判明し、需給悪化懸念が強まった。これを背景に主力の銀行株、石油株、保険株、証券株、不動産株などが利益確定売りに押された。
こうしたなか中鉄二局(600528.SS)がストップ高。全国政協で中国国民党革命委員会(民革)が中国本土を縦貫する「包海高速鉄道」(内モンゴル自治区包頭市~海南省海口市)の建設を提案し、これが材料視されたもようだ。環境保護関連株が本日も買われ、天津創業環保'A'(600874.SS)、菲達環保(600526.SS)がストップ高。中央電視台(CCTV)の元キャスターがインターネットで流した大気汚染のドキュメンタリーが引き続き大きな話題となっており、全人代でも大きなテーマになるとの見方が買いを後押しした。
上海B株市場は7割近くの銘柄が下落した。時価総額の大きな内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が下落率1位の5.25%安となり、上海B株指数の重荷となった。石炭価格に下落の余地があるとの見方を大手企業が示し、これが嫌気された。昨日は大幅高だった上海宝信ソフト(900926.SS)が反落し、本日は下落率2位の4.36%安。増収増益の14年12月本決算を発表したものの、好材料出尽くし感から売られたもようだ。一方、本日から通常銘柄に復帰した上海三毛企業(900922.SS)が上昇率3位の2.40%高だった。深センB株市場の下落銘柄は全体の8割近くに達した。招商局地産控股(200024.SZ)が下落率1位の3.94%安など、大型株の下げがきつかった。東旭光電科技(200413.SZ)は14年12月本決算が予告通りの大幅増益だったうえ、さらなる業績拡大を示す予測を発表したことを材料に、上昇率2位の1.93%高だった。(中国部・千原)
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