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【3月2日の香港市場】
2015.03.02 17:52
香港の主要指数は小幅に反発。ハンセン指数は前営業日比0.25%高の2万4887.44ポイント、H株指数が0.22%高の1万2213.75ポイント、レッドチップ指数が0.43%高の4677.33ポイント。メインボードの売買代金は先週末に比べ約4%増加し、概算で796億9800万HKドル。「港股通」(上海市場からの香港株投資)は2億1300万元の買い越しにとどまった。
先週末に中国人民銀行(中央銀行)が追加利下げを実施。これが好感され、週明けの香港の主要指数は高く寄り付いた。もっとも利下げの実施にともない、金融緩和に関する当面の好材料は出尽くしの格好。ハンセン指数は先週に2万5000ポイントの大台を前に高値警戒感が鮮明となっており、買い一巡後は小幅高で推移。全国人民代表大会(全人代)の開幕が今週に迫り、手控えムードが引き続き市場を支配していることから、指数は大台を上値に大引けまで小高くもみ合った。
銀行の利ザヤ縮小につながる利下げではなかったほか、預金準備率引き下げの観測も出ており、本土系銀行株が堅調。招商銀行(03968.HK)が1.35%高、交通銀行(03328.HK)が0.89%高、中国工商銀行(01398.HK)が0.35%高だった。利下げがそのまま好感され、新城発展(01030.HK)が7.31%高、恒大地産集団(03333.HK)が2.04%高、雅居楽地産(03383.HK)が0.65%高など、本土系不動産株がしっかり。
香港系不動産株も概ね堅調だった。香港当局が新たな不動産引き締め策を発表したものの、影響は限定的との声から悪材料出尽くしの買いが入り、長江実業(00001.HK)が1.88%高、新世界発展(00017.HK)が0.10%高。全人代を前に政策期待の思惑買いが環境・新エネルギーセクターでみられた。国電科技環保(01296.HK)が13.46%高、東江環保(00895.HK)が7.94%高、大唐新能源(01798.HK)が3.73%高。
一方で通信セクターが低迷。中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)はFDD-LTE方式の4G(第四世代移動通信)ライセンスの交付を経て好材料出尽くしの売りが広がり、3.06%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。また、香港系公益株がさえず、電能実業(00006.HK)が下落率2位の2.81%安。資金調達コストの上昇などを懸念し、大手投資銀行がレーティングを引き下げ、これが懸念された。同業の中電控股(00002.HK)も連れ安し、同4位の1.79%安。このほか、決算関連では自動車販売が主力の大昌行(01828.HK)が急落し、9.48%安。14年12月本決算が最終的に減益となり、失望売りが膨らんだ。(中国部・畦田)
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