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【2月12日の香港市場】

2015.02.12 18:17

 主要指数はいずれも反発し、ハンセン指数は前日比0.44%高の2万4422.15ポイント、H株指数は1.13%高の1万1783.61ポイント。レッドチップ指数1.55%高の4567.77ポイントと、5営業日ぶりに上昇した。メインボードの売買代金は前日比で約13%増加。概算で732億8400万HKドルだった。「港股通」(上海市場からの香港株投資)は2億4300万元の買い越しだった。

 ギリシャとウクライナ情勢への警戒感が重しとなり、ハンセン指数は前場半ばまで低迷した。しかし、まもなく上げに転じると、その後は大引けまで小高く推移。H株とレッドチップの両指数は本土系銘柄に支えられ、上げ幅がやや大きかった。中国人民銀行(中央銀行)が一部地域に限られていた短期流動性ファシリティ(SLF)の実施を全国各地に拡大すると発表。中国の金融緩和姿勢が好感された。

 盛京銀行(02066.HK)が2.01%高、交通銀行(03328.HK)が2.20%高、中国建設銀行(00939.HK)が1.76%高など、本土系銀行株が上昇。当局の的を絞った預金準備率引き下げが伝わり、これも好感された。大手同士の業界再編観測から、通信セクターが大幅高。中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)と中国電信(00728.HK)の経営統合の憶測が流れ、それぞれ4.18%高、2.89%高。最大手の中国移動(00941.HK)は4.21%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率2位となった。

 このほか、「シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード」(一帯一路)構想に基づく投資拡大が織り込まれ、インフラ建設の関連銘柄が上昇。中国中鉄(00390.HK)が5.01%高、重慶鋼鉄(01053.HK)が4.28%高、中国交通建設(01800.HK)が4.00%高、上海電気(02727.HK)が2.74%高など、建設・鉄鋼・設備の大手が物色された。家電セクターもしっかり。テレビ大手のTCL多媒体(01070.HK)は14年12月本決算の黒字転換見通しを受けて7.35%高。白物家電メーカーの海信科龍電器(00921.HK)にも買いが膨らみ、11.44%高で引けた。

 一方で欧州リスクを背景に手控えムードが燻り、香港地場系の銘柄がさえない。中銀香港(02388.HK)が1.98%安、国泰航空(00293.HK)が1.94%安、和記黄埔(00013.HK)が1.71%安、恒生銀行(00011.HK)が1.68%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率上位に沈んだ。また、マカオのカジノ株は収益下振れの警戒感が続き、銀河娯楽(00027.HK)が2.33%安で下落率1位。このほか、金相場の下落を受け、招金砿業(01818.HK)が3.01%安、霊宝黄金(03330.HK)が1.53%安など、金鉱株も売られた。(中国部・畦田)

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