内藤証券

マーケット情報

お取扱商品のマーケット情報をご覧いただけます。

中国株ニュース 詳細

【2月12日の中国本土市場】

2015.02.12 18:11

 主要指数は深センB株を除いて、小幅に続伸。上海市場は4日連続で上昇し、上海総合指数が前日比0.49%高の3173.41ポイント、A株指数が0.49%高の3324.88ポイント、B株指数も0.18%高の292.95ポイント。深セン市場はA株指数が3日続伸し、0.75%高の1614.16ポイント。一方でB株指数は0.14%安の1090.56ポイントと、小幅ながらも4日ぶりに反落した。両市場の売買代金は前日比で約7%増加し、概算で4313億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の売買代金は14億1000万元の買い越しで、消化率は11%だった。

 本土市場は約6割強の銘柄が値上がりした。上海総合指数は前場こそ小安く推移したが、後場で上げに転じる展開。上値の重さが目立ち、小幅高で引けた。IPO(新規公開)による資金凍結のピークが過ぎ、需給懸念が幾分緩和。こうしたなか、中国の景気対策や企業業績への期待感が下支えとなった。

 中国人民銀行(中央銀行)がこれまで一部地域に限られていた短期流動性ファシリティ(SLF)の実施を全国各地に拡大すると発表。これを受け、金融・不動産株の一角が堅調だった。張江ハイテク(600895.SS)が4.11%高、上海実業発展(600748.SS)が2.14%高と、上海地場系のデベロッパーがしっかり。通信大手の中国聯合網絡通信(600050.SS)が再編期待から8.37%高。医薬市場への成長期待から、上海第一医薬(600833.SS)が4.14%高、天士力製薬(600535.SS)が3.25%高。「シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード」(一帯一路)構想のテーマ株が物色され、特に高速鉄道の輸出増加が織り込まれた。中国北車'A'(601299.SS)が7.77%高、中国南車'A'(601766.SS)が6.08%高。

 一方で金相場の下落を受け、山東ゴールド(600547.SS)が1.28%安、中金ゴールド(600489.SS)が1.14%安など、産金株が軟調。IT関連株も総じてさえず、金証科技(600446.SS)が4.19%安、中国ソフト(600536.SS)が2.54%安、用友ネット(600588.SS)が2.40%安など、主だった銘柄が軟調だった。

 B株市場もA株に連れ高。特に上海B株は堅調に推移した。上海市政府の国有企業改革を織り込み、市政府系の銘柄が上昇。上海錦江国際酒店発展(900934.SS)が2.98%高、上海機電(900925.SS)が1.72%高、上海百聯集団(900923.SS)が1.68%高。一方で石炭大手の内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が1.70%安で下落率1位に沈み、指数の上げ幅を縮めた。

 深センB株は値上がり・値下がりが同数。康佳集団(200016.SZ)が2.33%高、無錫小天鵝(200418.SZ)が1.70%高など、引き続き電子・電器株が堅調だった。繊維会社の深セン中冠紡織印染(200018.SZ)は大幅減益の決算発表が悪材料の出尽くしとなり、1.96%高で大引け。対照的に安徽古井貢酒(200596.SZ)が1.01%安、張裕葡萄酒(200869.SZ)が0.82%安と、酒造大手が利益確定売りに見舞われた。(中国部・畦田)

一覧へ戻る

外国株式のリスク
外国株式等は、株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。また、為替相場の変動等により損失(為替差損)が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等により、損失が生じるおそれがあります。
外国株式取引の手数料について
外国株式取引の手数料はお客様の取引形態により違いがあるため、投資にかかる手数料についてはこちらをご確認ください。
外国株式取引は、クーリング・オフの対象にはなりません。
中国株の株価・企業情報などについて
株価情報の提供元や表示内容、表示方法のご説明、また配当情報の注意点などを記載しています。
詳しくは中国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。
米国株の株価・企業情報などについて
株価情報の提供元や表示内容などを記載しています。
詳しくは米国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。