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【2月10日の中国本土市場】
2015.02.10 17:45
主要指数はいずれも上昇した。上海市場は続伸し、上海総合指数が前日比1.50%高の3141.59ポイント、A株指数が1.50%高の3291.49ポイント、B株指数も0.72%高の291.23ポイント。深セン市場はA株指数が5営業日ぶりに反発し、1.55%高の1580.28ポイント。B株指数は0.71%高の1080.43ポイントと続伸した。両市場の売買代金は前日比で約8%減少し、概算で3915億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の売買代金は18億2400万元の買い越しで、消化率は15%だった。
本土市場は約7割の銘柄が値上がりした。上海総合指数は小安く寄り付いたものの、前場は概ね小高く推移。後場も堅調で、取引終了間際に上げ幅を広げると、3日ぶりに3100ポイントを回復して引けた。本日発表された中国の1月の物価統計は予想を下回る水準。もっとも、中国人民銀行(中央銀行)が本日の公開市場操作でも資金供給を続けたことが、投資家に緩和姿勢を印象付けた。これにより低インフレの物価統計が利下げ観測を強める結果となり、幅広いセクターに買い戻しが入った。
中国光大銀行'A'(601818.SS)が3.77%高、浦東発展銀行(600000.SS)が1.90%高など、銀行株が堅調。ETFオプション取引の開始が引き続き材料視され、方正証券(601901.SS)が6.49%高など、証券株が引き続き買い戻された。久しぶりに石油製品価格が引き上げられたことから、中国石油天然気'A'(601857.SS)が1.81%高、中国石油化工'A'(600028.SS)が1.05%高と、両石油株が買われた。「シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード」(一帯一路)構想に基づく政策支援の観測から、中鉄二局(600528.SS)がストップ高、上海建工(600170.SS)が5.64%高など、インフラ建設株が上昇した。ネットを活用した医療・医薬市場の拡大を期待し、関連銘柄が買い進まれた。
一方で、物流株の張家港保税科技(600794.SS)は2ケタ減益の本決算発表を受け、6.19%安。ネット関連の医薬・医療株が堅調だった一方で、北京同仁堂(600085.SS)が3.46%安、国薬(600511.SS)が2.43%安など、従来型の製薬株は軟調だった。また、A株IPO(新規公開)の募集が集中し、一部資金が発行市場にシフト。これにより、両市場の売買代金は一層減少。昨年11月21日以来の4000億元割れとなった。
このほか、B株市場もA株に連れ高。上海B株では増資による資金繰りの改善を織り込み、山西省国新能源(900913.SS)が3.97%高で上昇率1位となった。上海錦江国際酒店発展(900934.SS)が1.46%高、上海錦江国際実業投資(900914.SS)が1.20%高、上海錦江国際トラベル(900929.SS)が1.03%高と、上海市政府系の企業も堅調。深センB株では深セン賽格(200058.SZ)が2.57%高、アモイ燦坤実業(200512.SZ)が1.60%高など、電子・電器株が堅調だった。(中国部・畦田)
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