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【2月10日の香港市場】
2015.02.10 18:02
主要指数はまちまち。ハンセン指数は前日比0.02%高の2万4528.10ポイント、H株指数は0.41%高の1万1695.26ポイントと、いずれも3日ぶりに反発。レッドチップ指数は小幅に3日続落し、0.06%安の4533.79ポイント。メインボードの売買代金は先週末に比べ約5%減少し、概算で640億3900万HKドル。「港股通」(上海市場からの香港株投資)は、わずか9800万元の買い越しだった。
昨日のニューヨーク市場はギリシャ問題への警戒感からダウ平均が続落。外部環境が低迷するなか、中国の国家統計局が本日発表した1月の物価統計は、消費者物価指数(CPI)の伸び率が市場予想を下回り、5年2カ月ぶりに1%を割り込んだ。生産者物価指数(PPI)も市場予想以上に低下し、デフレ懸念が強まった。その一方でデフレ回避に向けた中国の追加金融緩和への期待感も膨らんだ。先行き不透明感が意識され、本日の香港市場は様子見ムードが広がった。外部環境の低迷や米国の早期利上げへの警戒感を背景に、ハンセン指数とレッドチップ指数は前日終値を挟んで一進一退。H株指数は金融緩和への期待感から主力の銀行株や保険株などが買われ、概ね堅調に推移した。
ハンセン指数の構成銘柄では、昨日の下落率1位だった中国旺旺(00151.HK)が反発し、本日は上昇率2位の1.86%高。マカオのカジノ株もそろって反発し、銀河娯楽(00027.HK)が1.43%高、サンズチャイナ(01928.HK)が1.31%高。2月のマカオのカジノ収益について、アナリストが大幅減の見通しを相次いで発表したが、すでに大きく調整し、アク抜け感も出ていることから、買い戻されたもようだ。このほか主な本土系金融株が堅調だった。一方、時価総額の大きなHSBC(00005.HK)が1.30%安となり、ハンセン指数の重荷となった。スイス子会社が顧客の脱税をほう助したことが明るみとなり、これが嫌気された。
そのほかの銘柄では、14年12月本決算で黒字転換する見通しを発表した中化化肥(00297.HK)が8.97%高。中海石油化学(03983.HK)は14年12月本決算が大幅減益となる見通しを明らかにし、朝方は前日比で4%ほど下落したが、悪材料出尽くし感から前場で上げに転じ、1.10%高で引けた。新世界中国(00917.HK)は14年12月中間決算が大幅減益となる見通しを発表し、5.14%安だった。中芯国際集成電路製造(00981.HK)は4.34%高。14年10-12月期決算が大幅増益となったことを好感した。また、14年12月本決算が減収増益だった北京首創置業(02868.HK)は、増配したこともあり前場の中盤まで堅調だったが、その後は下げに転じ、2.40%安で引けた。景福集団(00280.HK)は筆頭株主が保有株売却交渉を中止し、事業再編などを期待していた投資家からの失望売りが膨らみ、8.97%安に沈んだ。その一方で惟膳(08213.HK)は筆頭株主が保有株売却をめぐり交渉中であると発表し、これを手がかりに37.50%高だった。(中国部・千原)
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