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【2月6日の中国本土市場】
2015.02.06 17:14
主要指数はいずれも下落した。上海市場は上海総合指数が前日比1.93％安の3075.90ポイント、A株指数が1.93％安の3222.51ポイントと、大幅に3日続落。B株指数は小幅に反落し、0.67％安の288.85ポイントだった。深セン市場はA株指数が3日続落し、2.02％安の1562.26ポイント。B株指数は続落し、1.04％安の1070.53ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約2割減少し、概算で4913億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の売買代金は15億4000万元の買い越しにとどまり、消化率は12％に低下した。
週末の本土市場は約7割半の銘柄が値下がりした。上海総合指数はマイナス圏での値動きに終始。後場からは3100ポイントを大きく割り込み、約6週間ぶりの安値水準で引けた。24社もの企業がIPO（新規公開）の募集を始める来週を控え、あらためて需給悪化の懸念が強まった。さらに中国共産党紀律検査委員会による大型国有企業への検査開始、連日の人民元安なども投資家心理を冷やし、先週に続いて幅広いセクターが利食い売りに押された。
人民元安による為替損や台湾での旅客機事故の余波などが警戒され、中国東方航空'A'（600115.SS）など大手航空3社が大幅安。石炭株は旧正月後の石炭価格急落の観測が売り材料となり、ヤン州煤業'A'（600188.SS）が4.32％安、神華能源'A'（601088.SS）が3.44％安。電力株も卸電力価格引き下げの観測が重しとなり、前日買われた上海電力（600021.SS）は利食い売りが膨らみ8.59％安だった。また、今週の預金準備率の引き下げを経て、旧正月前の金融緩和をめぐる材料の出尽くし感が広がった。金融・不動産など、金融政策に敏感なセクターが調整。保利房地産（600048.SS）が5.28％安、中国農業銀行'A'（601288.SS）が3.01％安、太平洋保険'A'（601601.SS）が2.22％安など、主だった銘柄がさえない。一方で、国有企業再編をめぐる思惑買いが一部の関連銘柄に入り、国薬（600511.SS）がストップ高。また、証券株は1月の好調な業績が手がかりとなり、海通証券'A'（600837.SS）が3.16％高など堅調だった。
B株市場はA株に連れ安した。上海B株では人民元安の影響を懸念する売りがみられ、海南航空（900945.SS）は下落率1位の3.07％安に沈んだ。上海金橋輸出加工区開発（900911.SS）が同2位の2.96％安など、不動産株も軟調。深センB株では卸電力価格の引き下げ観測を受け、広東電力（200539.SZ）が下落率2位の4.06％安、南山電力（200037.SZ）が0.24％安。一方で国有企業再編の期待感から国薬一致薬業（200028.SZ）が5.51％高と買われ、上昇率1位となった。（中国部・畦田）
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