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【1月28日の中国本土市場】
2015.01.28 17:57
主要指数はいずれも下落。上海市場は続落となり、上海総合指数が前日比1.40%安の3305.73ポイント、A株指数が1.41%安の3464.05ポイント、B株指数も0.39%安の292.33ポイントだった。深セン市場でもA株指数が3営業日ぶりに下落し、0.71%安の1608.10ポイント。B株指数は0.37%安の1070.01ポイントと、小幅に反落した。両市場の売買代金は前日比で17%減少。概算で5938億元にとどまった。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の売買代金は18億3200万元の買い越しとなり、消化率は15%だった。
本土市場は6割弱の銘柄が値下がりした。上海総合指数はマイナス圏で推移。後場初めで瞬間的に上げに転じる場面もみられたが、その後は一本調子で下げた。ただ、終値で3300ポイント台はかろうじて確保。外為市場で人民元レートが本日も大幅安となり、資金流出の警戒感が台頭。また証券当局の幹部がIPO(新規公開)の登録制導入に積極的な発言を行い、需給悪化の懸念が一層強まった。資本市場の先行き不透明感から、太平洋保険'A'(601601.SS)が4.34%安、中国人寿保険'A'(601628.SS)が4.25%安と、保険株が下落。人民元安による為替差損が警戒され、中国国際航空'A'(601111.SS)、中国東方航空'A'(600115.SS)、中国南方航空'A'(600029.SS)の大手航空3社がそろって下げた。また、発電用石炭の価格下落が織り込まれ、石炭株が軟調。陝西煤業(601225.SS)が6.32%安、ヤン州煤業'A'(600188.SS)が4.22%安など、主だった銘柄が値下がりした。
一方、好決算が相次ぐ証券セクターは一部銘柄が上昇。最大手の中信証券'A'(600030.SS)は大幅増益の決算速報を手がかりに2.92%高と買われた。好業績に基づく買いはほかのセクターでもみられ、一汽富維汽車(600742.SS)がストップ高、寧波港(601018.SS)が1.72%高。「シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード」(一帯一路)構想に基づく成長戦略の発表が地方政府の間で相次いでおり、四川路橋建設(600039.SS)が7.16%高、新疆城建(600545.SS)が4.38%高と、関連する建設株も物色された。
B株市場もA株に連れ安。上海B株では地場系の不動産株が低迷した。上海陸家嘴金融貿易区開発(900932.SS)が1.45%安、上海金橋輸出加工区開発(900911.SS)が0.95%安、上海外高橋保税区開発(900912.SS)が0.24%安。上海物資貿易(900927.SS)が1.86%安、老鳳祥(900905.SS)が1.85%安、上海錦江国際酒店発展(900934.SS)が0.28%安など、上海市政府系の主だった銘柄がさえない。深センB株では引き続き酒造株が売られ、張裕葡萄酒(200869.SZ)が2.07%安、安徽古井貢酒(200596.SZ)が1.50%安。足元の人民元安を受け、山東航空(200152.SZ)が2.50%安、山東晨鳴紙業'B'(200488.SZ)が1.57%安と、航空株や製紙株が売られた。(中国部・畦田)
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