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【1月27日の香港市場】
2015.01.27 18:25
主要指数はいずれも下落。ハンセン指数は6日ぶりに反落し、前日比0.41％安の2万4807.28ポイント。H株指数は大幅に続落し、1.61％安の1万2030.38ポイント。レッドチップ指数は小幅に続落し、0.29％安の4572.68ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約12％増加し、概算で939億9600万HKドル。「港股通」（上海市場から香港市場への注文）の売買代金は約8億9100万元の買い越しだった。
前日のニューヨーク市場は材料に乏しく、ダウ平均は先週末終値とほぼ同水準で引けた。こうした流れを引き継ぎ、香港市場の主要指数は小高く寄り付いた。だが、中国の工業企業の利益総額が昨年12月は前年同月比8％減となり、減少率が11月に比べ拡大したことが判明すると、主要指数は朝方で下げに転じ、その後も軟調に推移した。また、本日の公開市場操作では銀行への資金供給を目的に600億元の買いオペが実施されたが、2年ぶりに実施された期間28日の利回りが4.8％と高く、旧正月を前にした資金ひっ迫への警戒感が意識された。これを嫌気し、時価総額の大きな本土系銀行株などが売られ、ハンセン指数やH株指数の重荷となった。
ハンセン指数の構成銘柄では、資金ひっ迫への警戒感から、本土系銀行株が大幅安。中国建設銀行（00939.HK）が下落率1位の2.17％安だったほか、中国銀行（03988.HK）が同4位の1.98％安、中国工商銀行（01398.HK）が同6位の1.71％安。本土市場の下げを嫌気し、平安保険（02318.HK）が同2位の2.11％安、中国人寿保険（02628.HK）が同3位の1.99％安。 一方、マカオのカジノ株がいずれも買われ、銀河娯楽（00027.HK）が上昇率1位の6.47％高、サンズチャイナ（01928.HK）が同2位の2.94％高。大手投資銀行が1月のマカオのカジノ収益について、見通しを上方修正したことを好感した。時価総額の大きなHSBC（00005.HK）は、和記黄埔（00013.HK）に多額の融資を実施するとの見方を材料に0.96％高だった。
そのほかの銘柄では、長城汽車（02333.HK）が5.04％高。14年12月本決算が小幅減益だったとの速報を明らかにしたが、大方の予想を上回る利益水準だったことからポジティブな評価が相次ぎ、これが材料視された。阿里巴巴影業（01060.HK）は人気女優の趙薇（ヴィッキー・チャオ）が大株主となったことを手がかりに5.09％高。香港建設（00190.HK）は17.45％高。筆頭株主による義務的公開買付を実施する見通しで、提示価格と同水準まで買われた。（中国部・千原）
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