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【1月23日の香港市場】

2015.01.23 18:07

 主要指数はそろって上昇した。ハンセン指数は前日比1.33%高の2万4850.45ポイント、H株指数は1.76%高の1万2260.06ポイントと、いずれも4日続伸。レッドチップ指数は反発し、1.25%高の4623.30ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約7%増加し、概算で1060億6300万HKドル。「港股通」(上海市場から香港市場への注文)の売買代金は約5億2100万元の買い越しだった。

 欧州中央銀行(ECB)は予想通り量的緩和の導入を決定した。もっともその規模が市場予想を上回ったことでポジティブサプライズになると、前日の欧米市場が続伸。世界的なリスクオンとなり、本日の香港市場でも幅広い銘柄が買われた。本日発表された1月のHSBC中国製造業PMI(速報値)が上振れしたことも好感され、主要指数は堅調に推移。ハンセン指数は2万5000ポイント超えを視野に入れる展開となった。25日にギリシャ総選挙を控えていることから、大台超えには至らなかったが、本日の高値圏で大引けしている。

 ECBの量的緩和導入にともない、投資マネーの流入やユーロキャリートレードへの期待感が広がった。これを受け、欧州関連株が上昇。欧州航路を多数持つ国泰航空(00293.HK)が5.90%高。欧州を主力市場としているエスプリ(00330.HK)が3.69%高と買われた。このほか、香港財閥系の銘柄が堅調。和記黄埔(00013.HK)は英通信会社の買収に向けて交渉を進めていることを明らかにし、2.95%高と好調。その親会社である長江実業(00001.HK)も3.03%高だった。信和置業(00083.HK)が3.69%高、恒基地産(00012.HK)が3.00%高、九龍倉集団(00004.HK)が1.89%高など、香港系デベロッパーが上昇。欧州の量的緩和を受け、ホットマネーの香港不動産への流入が意識された。

 このほか、本土系保険株が上昇。昨年の業界全体の保険料収入が2割近い伸びを示したことが明らかとなり、中国人民財産保険(02328.HK)が5.48%高、太平洋保険(02601.HK)が5.34%高、平安保険(02318.HK)が2.16%高と物色された。李克強首相が開催中のダボス会議で原発輸出を加速する意向を表明。これを受け、上海電気(02727.HK)が6.06%高、中広核砿業(01164.HK)が4.41%高、東方電気(01072.HK)が4.34%高、哈爾濱電気(01133.HK)が2.53%高と、原発関連の銘柄が買われた。

 一方で食品大手の中国旺旺(00151.HK)は大手証券会社によるレーティング引き下げが引き続き嫌気され、2.66%安で昨日に続いてハンセン指数構成銘柄の下落率1位。家電量販大手の国美電器控股(00493.HK)は10-12月期の業績後退が明らかとなり、失望売りから4.34%安。前日買われた金属セクターで利食い売りが目立ち、霊宝黄金(03330.HK)が5.40%安、中国アルミ(02600.HK)が1.78%安だった。(中国部・畦田)

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