内藤証券

マーケット情報

お取扱商品のマーケット情報をご覧いただけます。

中国株ニュース 詳細

【1月22日の香港市場】

2015.01.22 18:05

 主要指数はハンセン指数が前日比0.69%高の2万4522.63ポイント、H株指数が0.21%高の1万2047.27ポイントと、小幅ながらも3日続伸。一方でレッドチップ指数は3日ぶりに小反落し、0.11%安の4565.84ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約5%減少し、概算で994億5600万HKドル。「港股通」(上海市場から香港市場への注文)の売買代金はネットで約5億4700万元だった。

 欧州中央銀行(ECB)が月間500億ユーロ規模の量的緩和に踏み切るとの見方が広がり、前日の欧米市場は上昇。本日の香港市場もこの流れを引き継ぎ、ハンセン、H株の両指数は大引けまでプラス圏で推移した。中国人民銀行(中央銀行)が3000億元以上の流動性を供給したという観測を認めるとともに、周小川・行長も安定的な資金供給に努めるとコメント。商務部幹部からは「シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード」(一帯一路)構想の加速に向けた政策措置の発言が出るなど、政策関連の好材料がみられ、地合いを支えた。もっとも、ECBが今夜正式に発表すると予想される量的緩和はすでに相当程度織り込まれており、徐々に様子見ムードも出てきた。ハンセン、H株の両指数は小幅高にとどまり、レッドチップ指数は前日終値でもみ合いつつ、小幅安で引けた。

 ECBの量的緩和期待から、HSBC(00005.HK)が1.84%高、AIA(01299.HK)が0.55%高と海外系の金融株が堅調。イエメンをはじめとした中東情勢の不透明感が意識され、原油安の一服感から石油・ガスセクターが買われた。崑崙能源(00135.HK)が4.12%高、中国石油天然気(00857.HK)が1.51%高、中国石油化工(00386.HK)が0.97%高、中国海洋石油(00883.HK)が0.95%高。堅調な金相場や、非鉄業界の市況底入れの観測を背景に、金属セクターが堅調だった。招金砿業(01818.HK)が1.45%高、紫金砿業(02899.HK)が1.19%高と、金鉱大手が続伸。アルミ最大手の中国アルミ(02600.HK)が2.61%高、レアアース製品会社の中国稀土(00769.HK)が2.22%高だった。

 このほか、消費コングロマットの華潤創業(00291.HK)が大手投資銀行による買い推奨を手がかりに5.07%高と買われ、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となった。個別では香港で証券業を営む申銀万国香港(00218.HK)が36.48%高。親会社で中国の証券大手である申銀万国が競合証券会社との合併を経て、深センA株市場に来週上場することが正式決定。これが思惑買いに繋がった。

 一方で食品大手の中国旺旺(00151.HK)が6.47%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位。大手証券会社によるレーティング引き下げが嫌気された。本土系不動産株も総じてさえない。佳兆業集団(01638.HK)の破産懸念が投資家心理に影響しており、中国海外発展(00688.HK)が同2位の1.82%安、華潤置地(01109.HK)が同3位の1.64%安。個別では発電大手の大唐国際発電(00991.HK)が多額の減損計上が伝えられて、3.34%安。音楽配信会社のA8新媒体集団(00800.HK)は赤字転落の見通しが明らかとなり、1.88%安に沈んだ。(中国部・畦田)

一覧へ戻る

外国株式のリスク
外国株式等は、株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。また、為替相場の変動等により損失(為替差損)が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等により、損失が生じるおそれがあります。
外国株式取引の手数料について
外国株式取引の手数料はお客様の取引形態により違いがあるため、投資にかかる手数料についてはこちらをご確認ください。
外国株式取引は、クーリング・オフの対象にはなりません。
中国株の株価・企業情報などについて
株価情報の提供元や表示内容、表示方法のご説明、また配当情報の注意点などを記載しています。
詳しくは中国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。
米国株の株価・企業情報などについて
株価情報の提供元や表示内容などを記載しています。
詳しくは米国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。