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【1月20日の香港市場】
2015.01.20 18:11
主要指数はいずれも3営業日ぶりに上昇した。ハンセン指数は前日比0.89%高の2万3951.16ポイント、レッドチップ指数は0.94%高の4465.18ポイント。H株指数は大幅に反発し、2.31%高の1万1741.78ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約3割減少。概算で884億9400万HKドルだった。「港股通」(上海市場から香港市場への注文)の売買代金はネットで約6億3000万元だった。
日本時間11時に発表された中国の14年GDP成長率は7.4%となった。政府目標の7.5%には届かなかったが事前予想は上回り、投資家はアク抜け感を意識。香港の主要指数はその後、上げ幅を広げて前引けした。後場初めは不安定なA株市場の影響を受けて失速気味だったが、大引けにかけて再び上昇。ハンセン指数は2万4000ポイントに接近。A株市場が最終的に反発したことが好感され、H株指数は2%以上の上昇率となった。前日のA株市場は証券当局による信用取引への引き締め強化が暴落を招いたが、その後の動きなどから当局は引き続き株式市場を重視しているとの見方が広がり、これが中国株市場の地合い改善に繋がった。さらに欧州中央銀行(ECB)の量的緩和への期待感も反発機運を高めた。
本土系金融株は前日売り込まれた反動から、本日は反発。中国人寿保険(02628.HK)が4.22%高、平安保険(02318.HK)が2.95%高、中国銀行(03988.HK)が2.63%高、中国工商銀行(01398.HK)が2.38%高と買われ、ハンセン指数構成銘柄の上昇率上位に入った。証券株も押し目買いが入り、処分を受けた中信証券(06030.HK)、中国銀河証券(06881.HK)、海通証券(06837.HK)の大手3社は業績への悪影響も軽微との見方も加わり、いずれも反発した。本日発表された主要統計の中で、12月の工業生産が市場予想を上回ったことから、自動車、機械設備などの工業セクターが総じて堅調。建機大手の中聯重科(01157.HK)は業績悪化の見通しにもかかわらず、3.48%高と反発した。
また、中央政府系コングロマリットの中国中信(00267.HK)が伊藤忠商事などとの業務・資本提携を発表。これが好感されて1.50%高で引けると、同社傘下の上場企業も中信大モン(01091.HK)が1.78%高、中信銀行(00998.HK)が1.42%高などと堅調だった。同じ中央政府系の企業グループである光大集団や華潤集団の傘下上場企業も国有企業改革の思惑から上昇。中国光大銀行(06818.HK)が3.34%高、中国光大控股(00165.HK)が3.16%高、華潤創業(00291.HK)が2.44%高、華潤置地(01109.HK)が1.74%高と物色された。
一方でディフェンシブな公益株が総じて軟調で、電能実業(00006.HK)がハンセン指数構成銘柄の下落率1位となる1.13%安。中国糧油控股(00606.HK)が3.44%安、中化化肥(00297.HK)が2.12%安、中国旺旺(00151.HK)が0.50%安など、食品・農業関連株も逆行安が目立った。 (中国部・畦田)
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