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【1月8日の香港市場】
2015.01.08 18:26
主要指数はいずれも続伸した。ハンセン指数は前日比0.65%高の2万3835.53ポイント、H株指数は0.27%高の1万2023.75ポイントと小幅ながらも上昇。レッドチップ指数は1.03%高の4468.00ポイントだった。メインボードの売買代金は前日とほぼ変わらず、概算で1019億3900万HKドル。4日連続で1000億HKドルを上回る大商いとなっている。一方で「港股通」(上海市場から香港市場への注文)の売買代金はネットで約6億3700万元にとどまった。
原油安と欧州リスクを背景に続いてきた世界的なリスクオフも一服感が漂い、前日の米国株市場は上昇に転じた。欧州の追加金融緩和の観測に加え、米連邦公開市場委員会(FOMC)が米国経済に引き続き楽観的な見通しであることが明らかとなり、外部環境が改善。これを受け、本日の香港市場では主要指数がプラス圏でスタートした。もっとも、本日はこのところ逆行高となってきた本土市場がIPO(新規公開)による需給不安などから調整。これが重しとなり、ハンセン、H株の両指数は朝方に本日の高値を付け、その後は上げ幅が限られた。一方でレッドチップ指数は後場で上げ幅を広げ、高値圏で大引け。4500ポイント回復を視野に入れた。
国際原油相場の反発を手がかりに中国石油天然気(00857.HK)が2.45%高、中国海洋石油(00883.HK)が1.75%高、中国石油化工(00386.HK)が0.48%高と持ち直し、全体の地合い改善に貢献した。国有企業改革や価格制度改革の期待感を背景に華潤電力控股(00836.HK)が2.46%高など、電力株が上昇。とりわけ風力発電会社は卸電力価格の引き下げ幅が事前予想ほど大きくなかったことからアク抜け感も広がり、大きく物色された。中国風電集団(00182.HK)が13.63%高、華能新能源(00958.HK)が7.06%高、龍源電力(00916.HK)が6.74%高。発電会社にとどまらず、設備会社も物色された。特に原発関連は国産技術への期待感が広がり、大手の哈爾濱電気(01133.HK)は5.65%高。同社については14年通期の好業績見通しも好感された。
このほか、IT・通信関連の銘柄も引き続き上昇。聯想集団(00992.HK)は4.03%高と続伸し、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となった。同社幹部がモトローラー製スマートフォンの販売増加に自信を示し、これが好感された。個別ではアパレル会社の宝姿時装(00589.HK)が26.27%高。実質筆頭株主による公開買付の計画が明らかとなり、提示価格付近まで一気に上昇した。
一方で本土系不動産株が低迷。華潤置地(01109.HK)が2.66%安、中国海外発展(00688.HK)が2.62%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1、2位に沈んだ。最大手クラスの万科企業(02202.HK)は大手投資銀行が投資判断を引き下げ、1.98%安。また、中国銀河証券(06881.HK)が2.72%安、中信証券(06030.HK)が2.00%安、海通証券(06837.HK)が1.52%安と、証券株が利食い売りに押された。(中国部・畦田)
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