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【1月7日の香港市場】
2015.01.07 18:21
主要指数は小幅ながらも3営業日ぶりに反発した。ハンセン指数は前日比0.83%高の2万3681.26ポイント、H株指数は0.001%高の1万1991.02ポイント、レッドチップ指数は0.63%高の4422.16ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べて約1割減少したが、概算では1026億1400万HKドルと、引き続き1000億HKドル台を維持した。「港股通」(上海市場から香港市場への注文)の売買代金はネットで約9億900万元だった。
サウジアラビアが引き続き減産の意思を示さなかったことから、前日の国際原油相場は一段と下落。ドイツがギリシャのユーロ圏離脱に備えた準備を進めているとも報じられた。さらに米国の経済指標が下振れしたことも加わり、世界的なリスクオフが続いた。前日のダウ平均の続落を受け、本日の香港の主要指数も安くスタート。もっとも、その後は徐々に押し目を買う動きもみられ、ハンセン、レッドチップの両指数は前場中盤から小高く推移。H株指数も僅差でプラス引けした。ストック・コネクトの拡大による香港への資金流入期待や、中国の巨額の財政出動、企業業績の改善傾向などが織り込まれた。
マカオのカジノ株に押し目買いが入った。4-6月期でカジノ収入が増加に転じるとの見方も一部で出始めており、銀河娯楽(00027.HK)が4.51%高と6営業日ぶりに反発して、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。サンズチャイナ(01928.HK)も3.05%高と反発した。中国政府が年内にもインターネットと工業の融合「中国版インダストリー4.0」に向けた新たな政策を打ち出すと伝わり、IT・通信関連の銘柄が上昇。テンセント(00700.HK)が3.66%高、中国移動(00941.HK)が3.38%高、聯想集団(00992.HK)が3.37%高など、主だった銘柄が買われた。
このほか、急速な原油安による燃料コストの改善が織り込まれ、運輸関連株が反発。中国国際航空(00753.HK)が4.51%高、中国南方航空(01055.HK)が3.45%高、中国東方航空(00670.HK)が3.29%高と、本土の大手航空3社が買われた。物流大手の中国外運(00598.HK)が8.17%高。中海発展(01138.HK)が3.92%高、中国遠洋控股(01919.HK)が2.92%高と、海運の両大手も上昇。また、今後の原発建設の加速が織り込まれ、哈爾濱電気(01133.HK)が9.16%高、上海電気(02727.HK)が4.69%高、東方電気(01072.HK)が3.37%高と、重電株も好調だった。
一方で政府による自動車業界への監督強化が伝わり、自動車株が下落。BYD(01211.HK)が8.46%安、長城汽車(02333.HK)が4.17%安、慶鈴自動車(01122.HK)が1.13%安、東風汽車集団(00489.HK)が0.91%安とさえない。また、本土系不動産株も全般的に軟調だった。この中でも大手である融創中国(01918.HK)と緑城中国(03900.HK)がそれぞれ5.68%安、3.71%安。共同プロジェクトをめぐる両社の非難合戦は泥沼化の兆しが出ており、投資家心理を冷やした。(中国部・畦田)
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