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【12月30日の中国本土市場】
2014.12.30 17:40
主要指数はA株が下落、B株が小幅高。上海市場は上海総合指数が前日比0.06%安の3165.81ポイント、A株指数が0.07%安の3317.14ポイントと、4営業日ぶりに小幅に反落した。B株指数は0.15%高の286.89ポイントと反発。深セン市場はA株指数が1.41%安の1461.10ポイントと続落した。B株指数は4日続伸し、0.03%高の1014.53ポイント。両市場の売買代金は前日比で約20%減少。概算で6556億元だった。「滬股通」(香港市場から上海市場への注文)は本日初めて売りの方が多く、売り越し額は約6億3000万元だった。
本土市場は7割弱の銘柄が値下がりした。ロシア危機やギリシャ政情不安への警戒感が燻るなど、不透明な外部環境が重しとなった。また、年末と決算期末が近づくなかで特段の買い材料にも乏しく、全般的に利食い売りに押され気味の展開。上海総合指数は前日終値を挟んで弱含みし、小幅安で引けた。深セン市が新車販売の規制に乗り出したことが嫌気され、上海汽車(600104.SS)が3.65%安、広州汽車'A'(601238.SS)が2.80%安、福田汽車(600166.SS)が1.59%安などと自動車株が下落。また、発電大手の華電国際電力'A'(600027.SS)は増資による希薄化懸念から6.50%安と売り込まれ、ほかの電力株も連れ安となった。このほか、IT、メディア、スポーツ関連株などが軟調。中体産業(600158.SS)、浙報メディア(600633.SS)がストップ安に沈んだ。
一方で大型株には買いも目立ち、指数を下支えした。自由貿易区の設立を含む地域振興の動きが好感されており、福建セメント(600802.SS)と安徽海螺水泥'A'(600585.SS)がストップ高、北京首都開発(600376.SS)が6.75%高、保利房地産(600048.SS)が3.14%高など、セメント・不動産株が上昇。株式オプション取引の導入が近いとの観測から、証券大手の海通証券'A'(600837.SS)が6.32%高、中信証券'A'(600030.SS)が3.94%高と買われた。
上海B株も利食い売りが目立ち、上昇銘柄は3割にとどまった。上海B株では不動産株が調整し、上海鼎立科技(900907.SS)が下落率1位の2.02%安、上海外高橋保税区開発(900912.SS)が1.55%安、上海市北高新(900902.SS)が1.53%安。一方で上海自由貿易区の拡張で恩恵を受けるとみられる上海金橋輸出加工区開発(900911.SS)は1.13%高としっかり。また、大型株の内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が1.59%高と買い戻され、指数の上昇に寄与した。
深センB株でも深セン市の自動車購入規制が嫌気され、無錫威孚高科技(200581.SZ)が2.39%安、江鈴自動車(200550.SZ)が2.09%安、長安汽車(200625.SZ)が0.11%安と、自動車関連株が軟調だった。こうしたなか、海南省のデベロッパーである海南珠江控股(200505.SZ)がストップ高まで買い進まれた。(中国部・畦田)
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