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【12月30日の香港市場】
2014.12.30 17:54
主要指数はいずれも下落。ハンセン指数は前日比1.14%安の2万3501.10ポイント、レッドチップ指数は0.34%安の4331.52ポイントと、そろって3日ぶりに反落。H株指数は反落し、1.46%安の1万1844.10ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約11%減少し、概算で714億8900万HKドルだった。なお、年末年始の関係で、「港股通」(上海市場から香港市場への注文)は来年1月4日まで停止し、1月5日から再開する。
前日のニューヨーク市場はダウ平均が8日ぶりに小反落。年末であることから商いが薄いなか、ギリシャの政情不安などを背景に、利益確定売りが出た。香港市場は昨日堅調だった本土系の金融株や石油株などが利食い売りに押され、ハンセン指数とH株指数は小高く寄り付いたものの、朝方で下げに沈み、その後は下げ幅を拡大。H株指数は再び1万2000ポイントを割り込んだ。レッドチップ指数は前場こそ不動産株などに支えられ、前日終値を挟んで一進一退だったが、後場はマイナス圏で推移した。年末ということもあり、商いは閑散だった。
ハンセン指数の構成銘柄では、本土系不動産株がそろって続伸。中国海外発展(00688.HK)が3.40%高、華潤置地(01109.HK)が2.45%高となり、上昇率1~2位に並んだ、先日発表された事実上の金融緩和や短期金利の低下などが、引き続き好感されているもようだ。昨日は唯一の下落銘柄だった利豊(00494.HK)が反発し、本日は上昇率3位の0.84%高。原油安を受け、国泰航空(00293.HK)が燃料コスト低減への期待から同6位の0.59%高だった。
原油相場の下落を嫌気し、石油株が反落。中国海洋石油(00883.HK)が下落率1位の3.35%安、中国石油天然気(00857.HK)が同3位の2.84%安だったほか、中国石油化工(00386.HK)が2.05%安。石炭株も売られ、神華能源(01088.HK)が同5位の2.36%安だった。中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)は親会社の国際業務部マネージャーが海外逃亡したという情報が流れたことを受け1.87%安。ライバルの中国移動(00941.HK)も2.15%安に沈んだ。
そのほかの銘柄では、中国海螺創業(00586.HK)が12.90%高、安徽海螺水泥(00914.HK)が6.02%高。中国海螺創業の関係会社であり、安徽海螺水泥の筆頭株主である安徽海螺集団有限責任公司が全体上場を計画していると発表し、これが材料視された。華電国際電力(01071.HK)はA株増資による希薄化リスクを嫌気し、4.69%安だった。(中国部・千原)
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