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【12月25日の中国本土市場】

2014.12.25 17:36

　主要指数はそろって上昇。上海市場は上海総合指数が前日比3.36％高の3072.53ポイント、A株指数が3.37％高の3219.05ポイントと、3日ぶりに大幅反発。B株指数は続伸し、1.48％高の286.68ポイント。深セン市場はA株指数が続伸し、1.44％高の1488.60ポイント。B株指数は10日ぶりに反発し、0.57％高の1004.57ポイント。両市場の売買代金は前日に比べわずかに減少し、概算で5677億元だった。本日は香港市場の休場にともない、「滬股通」（香港市場から上海市場への注文）の取り次ぎはなかった。

　上海総合指数は昨日までの大幅続落の反動もあり、小高く寄り付いた。朝方は前日終値を割る場面もあったが、押し目買いが入ると、3000ポイントを回復し、上げ幅を拡大。後場は売りに押されて始まったが、中盤から騰勢を強め、高値引けした。上海市場は8割近くの銘柄が上昇。一方、深セン市場の上昇銘柄は6割半にとどまった。売買代金も上海市場は前日に比べ増加したが、深セン市場は減少した。

　昨日の国務院常務会議で中国企業の海外進出強化が話し合われ、設備を中心とする中国製品の競争力向上が焦点となった。これを受け、鉄道建設株が買われ、中国中鉄'A'（601390.SS）、中鉄二局（600528.SS）、中国鉄建'A'（601186.SS）がストップ高。「シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード」（一帯一路）構想の推進にともない海外インフラ建設や建設機械の需要が高まるとの思惑から、関連銘柄が大幅高。竜元建設（600491.SS）、恒立高圧油缶（601100.SS）、中材国際（600970.SS）、中国交通建設'A'（601800.SS）、三一重工（600031.SS）などがストップ高だったほか、建材株も買われた。保険会社が株式運用の比率を高めていることが明らかとなり、中国人寿保険'A'（601628.SS）がストップ高だった。

　上海B株市場は昨日に続いて9割あまりの銘柄が上昇。中国交通建設'A'の傘下にある上海振華重工（900947.SS）が続伸し、上昇率1位の6.19％高。昨日の下落率1位だった海南航空（900945.SS）が反発し、本日は上昇率2位の4.38％高。人民元の下落が一服したことを好感したもようだ。昨日の上昇率1位だった*ST上海三毛企業（900922.SS）は続伸し、本日は上昇率3位の3.67％高。一方、深センB株市場の上昇銘柄は7割半だった。同じく航空株が買われ、山東航空（200152.SZ）が上昇率2位の2.95％高だった。（中国部・千原）

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